民主党の前原誠司政調会長(49)の暴走が目立ち始めた。政調会長の権限が強化されたうえ、党役員・閣僚人事で前原グループの議員が主要ポストに多数起用されたこともあり、増長気味なのだ。訪米時には安保政策に踏み込んだ発言で突出し、八ツ場ダム問題でもキレまくっている。野田佳彦首相(54)が低姿勢で国会を乗り切ろうと必死になるなか、前原氏は獅子身中の虫となりそうな気配だ。その背景には、代表選で争った2人の「遺恨」も見え隠れする。 野田首相の所信表明演説に対する各党の代表質問は14日から、自民党の谷垣禎一総裁(66)を皮切りに衆参両院本会議で3日連続で実施。野党陣営は、臨時国会の会期が「たった4日間」にとどまったことに反発し、対決姿勢を強めている。 しかし、野田首相の頭痛の種は党外だけではない。 松下政経塾の後輩で、民主党代表選で激突した前原氏は13日、建設継続か中止かを再検証していた八ツ場ダム(