民主党執行部と小沢一郎元代表が衆院当選1回生の「争奪戦」を繰り広げている。執行部は28日、1回生を対象に個別面談を開始した。「社会保障と税の一体改革」への理解と次期衆院選対策の徹底を図るのが名目だが、小沢氏が消費税増税を阻止するために進めている多数派工作に対抗する狙いもありそうだ。果たしてその行方は-。 民主党本部6階の会議室。個別面談で樽床伸二幹事長代行らはアメとムチを使い分け、1回生に対し懐柔策に出た。 「選挙はいつあるか分からない。とにかくしっかりやってくれ。その代わり資金的な支援を考えている」 執行部は来月、1回生に限り1人当たり300万円の「活動費」を支給する方針を固めているが「しっかりやった人間には上乗せもするが、さぼったら差し引く」と通告した。 樽床氏らは「何かしてほしいことがあれば、この場で言って」とも語った。民主党衆院議員291人(横路孝弘議長を除く)のうち、約45%を