野田佳彦首相(54)が「不退転の決意」で進める消費税増税に対し、小沢一郎元代表(69)が「断固阻止」の構えを強めている。会長を務める勉強会「新しい政策研究会」(新政研)では、「倒閣」の可能性にまで言及した。野田首相の背後に控える、かつての盟友・藤井裕久元財務相(79)との“遺恨対決”に発展するのか。 「政府、与党がまとまって対応する時に、必要な場合には、どなたでもお願いや説得することはある」 野田首相は24日、内閣記者会のインタビューに応じ、小沢氏と会談する可能性について、こう語った。現職首相が気を使うほど、最近の小沢氏は勢いづいている。 23日の新政研には105人を集めて「増税反対」の狼煙を上げた。24日の朝日新聞インタビューでも「自民党と同じ制度に乗っかったまま、『カネがない。だから増税』では国民は理解しない」「(消費税増税法案には)賛成できない」と造反を示唆したのだ。 背景に
ついに国家権力の中枢・財務省がなりふり構わず牙を剥き出しにした。2月17日、小沢一郎・民主党元代表の公判で東京地裁が検察の捜査報告書を不採用にした(※注)直後、本誌取材班は財務省中枢の不穏な動きをキャッチした。「財務省上層部が東京国税局の資料調査課に、密かに小沢一郎・調査班を発足させるように指示を出した」という情報だ。 資料調査課は通称「料調(リョウチョウ)」と呼ばれ、マルサ(査察部)と並んで税務調査に熟練した精鋭部隊。1件の調査に何十人もの調査官を集中的に投入して複雑な資金の流れを短期間で解明する能力を持ち、東京地検特捜部も汚職事件の捜査などで非公式に協力を求めることで知られる。 小沢氏にかかわる事件で「料調」の名前が出るのは今回が初めてではない。2年前の1月、特捜部が小沢氏の事務所を強制捜査した際、押収した資料の分析に資料調査課が協力したとされる。その直後には、小沢夫人の実家にあた
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