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ブックマーク / magazine-k.jp (51)

  • 「日の丸プラットフォーム」の本質を見誤るな

    5月14日、KADOKAWAとDWANGOが経営統合を発表した。この合同発表会はニコニコ生放送にアーカイブされており、その概要も既報なので割愛するが、日経済新聞が「サブカルコンテンツをクールジャパンとして海外に発信」と報じたことに大きな違和感を覚えた(5月15日付「グーグルに挑む角川ドワンゴ連合 世界制覇の勝算 」)。クールジャパン推進会議の委員にも名を連ねた角川歴彦氏が、メディアに対して「日の丸プラットフォーム」を目指すと語ったことによる連想だと推測するが、正直ひどい誤解だと思う。 もちろん、そういった挑戦も今後取り組まれることの一端にはあるはずだが、今回の統合を「クールジャパンを発信」というキーワードで括ってしまっては質を大きく見誤ることになる。 この経営統合は、スマートフォンの普及に端を発した出版環境の激変に対する、出版「社」としての最適解だったと捉えるべきだ(社に括弧を付けてい

  • 電子書籍の値段は誰が決めるべきか?〜「電書再販論」に思うこと

    盛り上がる「電書再販論」 電子書籍にも紙の書籍と同様、再販制度を適用すべきだ、という議論が、一部で盛り上がりを見せている。主な舞台となっているのは、業界誌「出版ニュース」(出版ニュース社)だ。 2013年8月下旬号で、鈴木藤男氏(NPO法人わたくし、つまりNobody副理事長)の「電子『書籍』の再販について考える」という寄稿文を掲載したのを手始めに、同12月中旬号には、落合早苗氏(hon.jp代表取締役)による「いま、なぜ電子書籍に再販が必要なのか」、2014年1月上・中旬号では、高須次郎氏(日出版者協議会会長、緑風出版代表)「紙と電子の再販制度を考える」と、賛成論を連続して取り上げている。 実は筆者も、同誌1月上・中旬号から、「Digital Publishing」というコラムを隔月で担当させていただいている。その連載の中で、電子書籍実務者の立場からは、再販制度の適用が喫緊の課題とは考

  • 読書する場は進化しているか~お風呂編

    でも多くのが電子化され始めた昨今。けれど、読者はまだ電子化されるには至っていない。だから手にするブツがスマホ、専用端末でも、読まれる空間は 「リビング」「自分の部屋」「喫茶店」「電車・バス・飛行機」「トイレ」だ。紙のと変わらない。おそらく半世紀前、1世紀前も同じだったのだろう。 改めて考えると、この変わらなさはちょっとすごい。そこが理想の読書スペースならまだ分かる。でも、実際はそうではない。心地よくを読める場所を持たず、が陽だまりを探してウロウロするように、読みかけのやデバイスを抱え、誰にも邪魔をされない落ち着ける場所を探している人は多いはずだ。 それなのに、変わらない。20世紀を通じて、読書読書による読書のための空間は、ついに生まれなかった。もしかすると、22世紀になっても、人類は超音速旅客機の座席やハイテク便座で読書をすることになるのではないだろうか。なんて壮大な心配を

    banraidou
    banraidou 2013/07/13
    飲み物を用意するべきであるし、ページをめくる際に汗ばんだ手を拭くタオルを用意するべきであるし、肩まで浸かりたいときに本を置くための書見台を用意するべきである。
  • アマゾンが電子古書を売り出すとき

    この2月、アメリカ出版界の未来を変えることになりかねないニュースが伝えられた。それは、アマゾンが中古電子書籍の売買市場作りを狙っているというニュースだった。アマゾンの電子書籍市場におけるシェアは65%-80%と言われている。そのアマゾンが中古の電子書籍売買のマーケットを作ったとしたら、アメリカ出版界に及ぼす影響は大きい。このニュースを追ってみた。 アマゾンが米パテント・オフィスから取得した パテントの内容 アマゾンが中古電子書籍の売買市場作りを計画中。最初にこのニュースを伝えたのはオンラインのテクノロジー・ニュースサイトgeekwire.comだった。2月4日のgeekwire.comのこの報道のあと、米国の出版業界誌「パブリッシャーズ・ウィークリー」が2月7日にオンラインでこのニュースを掲載した。 アマゾンが中古電子書籍の売買市場作りを狙っているというのは今はまだ憶測の段階だ。この憶測は

    アマゾンが電子古書を売り出すとき
    banraidou
    banraidou 2013/03/06
    これは「中古」ではない気がしてきた。
  • 「日の丸」電書端末Lideoに勝機はあるか?

    12月10日、凸版印刷・トッパングループの電子書籍サービスBookLive!は、専用端末「BookLive! Reader Lideo(リディオ)」(以下Lideoと略記)を静かに発表した。トッパングループのデジタルコンテンツビジネスは、650億円(2010年度)にのぼる日電子書籍市場のほとんどを担ってきた「ガラケー」向けをはじめ、PCやPDA向けにも配信していた電子書籍取次の老舗ビットウェイから連綿と続いている。BookLive!とLideoはその延長線上にあるサービスだ。 細かいスペックシートは専門の皆様にお任せするとして(下記の記事などを参照)、僕はあくまで「ユーザー=読者」としてのポイントにしぼってLideoの使用レポートをしてみたい。 ・BookLive!の電子書籍リーダー「BookLive! Reader Lideo」をいち早く使ってみた [2012/12/10] ・山口真

  • 本を送りません宣言

    2011年4月18日の「揺れる東京でダーントンのグーグル批判を読む」という記事で、津野海太郎さんが紹介してくれている「saveMLAK」という活動に関わっている岡真と申します。「マガジン航」には、2009年、2010年に何か記事を書かせてもらっています。 「saveMLAK」は、東日大震災を受けて行っている博物館・美術館、図書館、文書館、公民館の支援活動です。活動については、「saveMLAK」のサイトをご覧いただくとして、一昨日の1月17日に、2011年3月以降の自分たちの経験と見聞に基づいて、「を送りません宣言」というものを出しました。ぜひ、ご一読いただき、ご意見賜れればと思います。 なお、この宣言は便宜上、「saveMLAK」のサーバーで公開していますが、「saveMLAK」という支援者ネットワークの全体の総意に基づいて発表したものではありません。あくまで、末尾に署名している

    本を送りません宣言
    banraidou
    banraidou 2012/01/19
    リサーチでもしたのかなと思ったら、別にそういうわけでもないのかな。この文章だけだと、見聞きしてきた中でこんなことを思いつきました、という以上のものではないように読めてしまうが。
  • 孤立した電子書籍から、本のネットワークへ

    12月8日にボイジャーが新しい読書システム「BinB」をリリースしたので、さっそくいくつかの作品を試し読みしてみました。以下に述べるのは、その読書体験を通して感じたことです。 今回リリースされた「BinB」はウェブブラウザ上で電子書籍の閲読ができるしくみで、世界標準フォーマットであるHTML5とEPUB3に準拠しています。これまでの専用アプリや読書端末を介して読む電子書籍とことなり、HTML5に対応しているウェブブラウザ(Safari、Firefox、Google Chrome)さえあれば、PCでもMacでも、スマートフォンでも各種のタブレットでも同じように読むことができるのが特徴です。 BinB Storeにいくと、まずこのような映像が流れます。 「ブラウザの中にがある」「インターネットがの入り口」という言葉どおり、「BinB」をつかうと、自分の読んでいるをインターネットを介して他

    孤立した電子書籍から、本のネットワークへ
  • グーグルはまだ電子図書館の夢を見ている

    「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということなのだろうが、去年はあれだけ「電子書籍元年」と持ち上げて、ニュースにもならない情報に一喜一憂していた日のマスコミで、最近とんと「グーグル・ブックス」、つまりグーグル電子書籍に対する取り組みのことを目にすることがなくなった。どうしてこうもわかりやすいガジェットでしか、電子書籍を捉えられないのだろうか。 グーグルeブックストア専用端末も発売に グーグルeブックストア(Google ebookstore)は、日語コンテンツをほとんど無視する格好で始動し、iRiver Story HDという専用Eリーダーが「ターゲット(Target)」という量販店で発売開始となった。すでに何千もの出版社と契約し、「紙で見つからないでもEブックならすぐに見つかる」という時代のニーズに沿ったサービスを提供し始めている。 件のStory HDは、アマゾンのキンドルに限りなく

  • カニバリズムは神話だった

    米国出版社協会(AAP)とシンクタンクのBISGが始めた新しい包括的な出版統計サービスBookStatsの最初のレポート(有料)が8月9日発表され、主要な数字が明らかにされた。最も注目されたのは、米国の書籍出版が2008年以降、E-Bookの急速に拡大する中で、全体としてどうなったかということだったが、不況下の2年間で5.6%と低いながらも着実に成長していたことが示され、少なくともマクロではE-Bookが出版業界にとって貴重な商品であることが確認された形となった。 米国の電子書籍市場は実質2000億円規模 統計というものは市場観を反映し、調査対象と方法などにより「解釈」が必要な場合が少なくない。これまで米国の電子書籍市場の数字として使われてきた代表的なものは、米国出版社協会(AAP)が発表する「一般商業書籍の卸出荷額」の中の電子書籍分をカバーしたものだ。産業統計としては不完全で、トレンドが

  • Gamificationがもたらす読書の変化

    旧聞に属しますが Wired.jp の「電子書籍が紙に負ける5つのポイント」という記事が話題となり、これを受けて誌にも原哲哉氏の「電子書籍はまだ紙のに勝てない」という記事がすでに書かれています。 とくに日の現状を見る限り、紙の書籍と電子書籍をプラットフォームとして比較すると紙のほうが優位なのは明らかで、規格の整備やハードウェアの向上と価格低下といった改善がおのずと期待できるところはそれとして、電子書籍がそのまま紙に追いつこうとする方向性はあまり意味がないと考えます。これは大原ケイ氏の「「ガジェット」ではなく「サービス」を」にもつながる話でしょうが、むしろ紙の制約から離れた機能や体験の充実にこそ注力すべきで、ことさらに紙と電子の比較を続けるのは有益ではないでしょう。 そうした観点で「電子書籍が紙に負ける5つのポイント」を読み直した場合、「インテリア・デザインにならない」といった電子書籍

  • 本屋の未来と電子書籍の微妙な関係

    先月の終わりに東京・新宿で行われた《ベテラン翻訳家が語る「電子出版への道はどちらか?」シンポジウム》を聞いてきました。このイベントの告知記事(翻訳家が電子出版について語るイベント)でも紹介されているとおり、ブルース・スターリングの翻訳などで知られる小川隆氏による、アメリカの電子出版事情の解説が中心的な話題でした。 他にも大森望氏、日暮雅通氏らを迎えた議論は、当然のことながら電子書籍の話題だけにとどまらず、国内外のリアルな出版事情にまで及びました。遠慮なく固有名詞が飛び交うスリリングなシンポジウムでしたが、ここでそのすべてを再録するわけにはいかないので、当日の話から私が重要と感じたことをいくつか書きとめておくことにします。 「出版は資主義になじまない」 前半の小川隆氏の話でもっとも印象的だったのは、「出版は資主義になじまない」という冒頭の一言でした。それはどういうことか。すこし迂回するこ

  • 電子書籍はまだ紙の本に勝てない

    PCユーザーであり雑誌ファンとしては大変懐かしい『WIRED』日版の復刊を楽しみにしていた私は、発売日に書店へ駈け付けました。レイアウトもクールで、テクノロジー関連の記事を楽しみ、インターネットのサイト「WIRED.jp」を、誌面との連携を探りながらブラウズしていると、「電子書籍が紙に負ける5つのポイント」という電子書籍の記事を見付けました。 この記事を読んで、「一面的にしか捉えられていなくて、分析が甘い!」「紙媒体が、現在の電子書籍に負けるわけがない」「そもそも、こいつは紙の書物というモノを苦労して読んだ経験が少ないな。言っていることはIT関連のことばかりだ」などと、不満をTwitterでつぶやいていた時、「マガジン航」の編集長から「電子書籍について考えていることをまとめてみませんか」と、声を掛けて頂きました。 私は、かつて約15年間、株式会社アスキーという出版社で編集者をしていました

    電子書籍はまだ紙の本に勝てない
    banraidou
    banraidou 2011/07/28
    数少ない「電子書籍>リアル書籍」なメリットをさらに伸ばす方向で変化させてみることから始めるべきだと思うんだわ。現状、「その場ですぐに読める」くらいしかないけどさ。
  • 国際電子出版EXPO2011レポート

    昨年に引き続き、今年も東京国際ブックフェアと国際電子出版EXPOに行ってきた。要するに紙のと電子の一大見市である。 「国際電子出版EXPO」は去年までは「デジタルパブリッシングフェア」という名称だった。この改称は、「電子書籍」「電子出版」という用語が市民権を得つつあることが反映されているようにも思われる。「電子書籍元年」とされた去年と比べれば話題性には欠けるように思われたが、それでも実際に会場を訪れて去年との変化に気づいたところがいろいろとあった。 キーワードは「電子化」から「販売」へ 去年の東京国際ブックフェア&デジタルパブリッシングフェアについてのレポートは、「マガジン航」のバックナンバーで「電子書籍は波紋を生む「一石」となる」などを参照していただきたい。今年は開催3日目の7月9日土曜日に回ってきた。 なお、このレポートはあくまでも個人的な興味の範囲でのレポートであることを最初に

  • 印刷屋が三省堂書店オンデマンドを試してみた

    電子書籍元年と何かと騒がしかった2010年、その締めくくりは電子書籍ではなくオンデマンドブックサービスだった。 三省堂書店が米国On Demand Books社の提供するオンデマンド印刷製機であるエスプレッソ・ブック・マシン(EBM)を店舗に導入するというニュースが入ったのは8月の上旬。 EBMを最初に導入する同業者はどこになるか、興味をもって見守っていた僕は驚きとともにそのニュースを読んだ。 Espresso Book Machine 僕がエスプレッソ・ブック・マシン(EBM)という、洒落た名前のオンデマンド印刷・製機の存在をWEBのニュースで読んだのは確か2008年のこと。割合にコンパクトな機械で、公共の施設等に設置可能だという。オーストラリアの書店が同年これを導入しているが、僕は(間抜けなことに)日では出版系の印刷屋がこれを導入するものと思い込んでいた。 EBMの初号機は200

  • 4 若者が本を読まなくなった

    それでも、いざそう考えてふり返って見ると、森、アドルノ、藤田といった人たちの批判もふくめて、急激な成長がみずからの終りを準備し、この黄金時代はいずれ崩れるしかないんじゃないかという予感が、一九五〇年前後から、けっこう多くの人のうちに生じはじめていたらしいことがわかってくる。 たとえば「いまの大学生はを読まない」と、よく大人たちが嘆いていますよね。いちおう、もっともな嘆きといっていい。私も二〇〇一年に、ある小さな大学でおしえはじめて、あまりにも学生たちがを読んでいないことを知って愕然としました。 それで最初の年、授業で五十人ほどの学生にアンケートをとってみた。さすがに一年に一冊も読まないという者はいなかったが、ひと月に五冊読むという学生もきわめてすくなかつた。たいていは月に一冊か二冊ていど。しかもライトノベルとか、そういうのが多い。他大学の教師たちの話をきいても、東大や早大のような有名校

    4 若者が本を読まなくなった
  • アマゾンの「ポチ買い」は書店を滅ぼす?

    Some rights reserved by mikecogh 先週、アマゾンのニュースで「iPhoneのバーコードを写メするとその場でアマゾンからオーダーできるアプリをまもなく発表」というのを見て、こりゃまたなんて恐ろしいことが! これでまたインディペンデント系の書店がつぶれるな、というツイートをしたら、日の人たちからの反応が「で、それが何か?」系だったので、これがどれだけ恐ろしいのか、説明してみる。 ようするに、屋に足を運び、現物を手に取りながらそこでを買わずにアマゾンでオーダーしちゃうというのだ。これが図書館や、友だちの家にいて「この、自分でも買いたいな」というシチュエーションなら問題ないかも知れない。だけど、屋に来てまでそれをやってしまうのだよ。しかもアメリカ屋、ハタキを持った親爺もいなければ、客の目が届かない死角が多いんだよ。 たしかにアマゾンは今までにも「フ

    banraidou
    banraidou 2010/10/21
    消費者って、そこまで合理的に行動しないと思うぞ。
  • ガラパゴスの夜明けはやってくるのか

    「魔法のような」からはほど遠い日の電子読書の現実 ascii.jpで「メディア維新を行く」と銘打った連載を続けている。「メディア」といっても多種多様だが、インターネットというインフラと、その周辺のサービス、そしてユーザーの変化から逃れられるものはいない。ネットの登場以前は盤石に見えた分野もその例外ではない。 編集部の強い勧めもあり、連載では最初に出版分野を取り上げた。インタビューやイベント取材を通じていわゆる出版不況の実像や、デバイス・フォーマットを巡る現状やそこにある議論を順に追っていった。 今年4月の連載開始当初からもずいぶん電子出版を巡る状況は変化している。デバイスではiPadの発売、日語表示にも対応したKindle3の登場、フォーマットではEPUBの日表示を巡る環境の整備、そしてたくさんの業界団体が立ち上がった。恐れや迷い、あるいは様々な思惑が動いているのは外からもよくわかる

  • 絶版本をアーカイブして売る

    出版社が「電子化」に過剰反応する理由 何年かぶりにいきなり電話をしてきたと思ったら、そんな話か。顔を見せにきてから言うことなんじゃないか――十年ちかく前に出した拙著(初版のみで再版なし)を電子化(PDF)して友人のサイトで販売したいという申し出を、その版元の社長(編集長)に電話で伝えたところ、返ってきた答えはとどのつまりそういうことだった。 不義理をしていたことはたしかなのでそれはごめんなさいとか何とか謝った記憶があるのだが、さきの言い草にカチンときてしまったぼくは、そのときはお互いに移動中だった慌ただしさもあって、また電話をするということだけを約束してどちらからともなく電話を切ってしまった。 相手はぼくが不義理をしていたことに不機嫌になったのではなく、「電子化」という言葉に過敏に反応したのは手にとるようにわかった。顔を付き合わせないで電話で話していると険悪な空気というのはだんだん濃厚にな

  • 「本のアプリ化」をめぐる攻防を妄想する

    旧聞に属する話ですが、7月末に米著作権局よりデジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act、以下DMCA)の新たな適用除外項目が明らかにされました。見直し内容については TechCrunch の記事が分かりやすいのでそのまま引用させてもらいます。 1. 教育上の目的ないし批評のために必要な公正な利用とみなされる範囲で複製を行うため、合法的に所有するDVDの暗号化を無効化すること。 2. ユーザーが合法的に所有するソフトウェアを携帯電話上で実行させることができない場合、そのソフトウェアが実行できるように携帯電話の機能を変更するプログラムを実行すること。(つまりiPhoneを脱獄(Jailbreaking)させてGoogle Voiceを走らせるなど) 3. 携帯電話を予め設定されたネットワークとは別のネットワークに接続させることを可能にするような

  • 電子書籍についての私的考察メモ

    最近「電子出版」や「電子書籍」について聞かれることが増えてきた。仕事の中で実際にEPUBやPDFを作成して配布・販売することもある。しかし、自分でもまだ「電子出版/書籍」とはいったい何を指すのか、よく理解できていない部分がある。もともと「出版/書籍」とは何ぞや? という問いにきちんと答えることだって簡単ではないだろう。 特に最近の「電子書籍」に関する話題は、「出版印刷配ビジネス」としての経済的な側面と「読書のあり方」という文化的事象としての側面が同時に語られてしまい、この話をわかりにくいものにしているとも思う。ここでは自分自身の思考実験というか、考えのメモみたいな形で「電子書籍とは何か」を少し絞り込んでみよう。 前半は電子化による「出版」ビジネスの変化について、後半は「電子」の質について考えてみた。これらは現時点での私的な考察であって、新たな情報が入ってくれば考えもどんどん変わるだろ

    電子書籍についての私的考察メモ