政治とは何とも皮肉なものです。 民主党マニフェストは「政権構想 第5策」で、「天下り、渡りの斡旋を全面的に禁止する」としています。 これには抵触しませんが、きょう、日本郵政の新社長に内定した斎藤次郎さんは、細川内閣の大蔵事務次官です。斎藤次郎さんは民主党系の細川政権に近かったということで、その後の自社さ政権で干され、長く、天下りできなかった元事務次官なのです。 大蔵事務次官の天下り先というと、日銀総裁、さくら銀行頭取(全銀協会長)、横浜銀行頭取(地銀協会長)、東京証券取引所理事長、国民金融公庫総裁が定番でした。 斎藤次郎さんは、1995年の大蔵事務次官退任後も、天下りできず、「小沢自由党」が自自連立で与党入りしていた2000年にようやく東京金融先物取引所のトップになり、きょうまで9年間務めています。日銀総裁になった先輩次官に比べると、かなり格落ちといえます。 小沢さんと斎藤さんは良好な仲が