東京都文京区水道2-1-1 〒112-0005 営業部 TEL:03-3814-6861 FAX:03-3814-6854 コミュニケーション事業部 TEL:03-3814-7112 FAX:03-3814-6904
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つながりは人びとが生きてゆく上で必要不可欠なものであり、その欠損は人びとの生命をも脅かす。本書は、官庁統計、質問紙調査、聞き取り調査によって得られたさまざまなデータを駆使して、日本社会の人間関係および孤立の実態に迫っている。そこから抽出されたのは、家族、格差、ジェンダー、地域といった日本社会に潜む構造的問題であった。 はじめに 第I部 日本社会の人間関係 第一章 「無縁社会」が見せたもの、見せなかったもの 1 流行現象としての「無縁社会」 2 「無縁社会」の背後に潜む二つの言説 3 「無縁社会」の諸問題 第二章 日本社会における中間集団の変容 1 人間関係にまつわる二つの言説 2 「解放」される人間関係と「剥奪」される人間関係 3 日本社会の人間関係 4 日本社会の人間関係と連帯のゆくえ 第Ⅱ部 孤立に潜む諸問題 第三章 誰にも頼れない人たち 1 第II部の指針 2 社会における孤立の問題
社会科学では、事例研究をどのように進めて、どのように理論形成に結び付けるべきなのか? 本書は、全米の大学で採用されている方法論の手引書。研究をより精緻にするための整合性手法、過程追跡、類型理論なども詳しく解説し、方法論への深い洞察を示す。研究デザインをつくるのに便利な補章「研究デザインの実例」も収録。 訳者まえがき 日本語版への序言 序文 第Ⅰ部 事例研究と社会科学 第1章 事例研究と理論の形成 1 事例研究手法の進歩 2 事例研究の優位性と限界――統計手法的視角からの脱却 3 事例研究の長所 4 事例研究のトレードオフ,限界,そして潜在的陥穽 5 複数手法による共同研究の機会 6 本書の構成 第2章 事例研究手法と間民主国家平和論の研究 1 第1世代――統計手法の貢献 2 第2世代――事例研究の貢献 3 間民主国家平和論研究における事例研究デザインの例 4 民主国家平和論に用いられた事例
本書は、社会学から生まれたエスノメソドロジーの誕生と展開を詳述した基本書である。入門的論点から、会話分析の興隆と陥穽、ウィトゲンシュタインに着想を得た独自の視点までも論じる。また、科学実践の社会学の先駆者ラトゥールらの「新しい」科学社会学との相違やエスノメソドロジーの向かうべき方向性も提示する。 正誤表(PDF) 本書はエスノメソドロジー・会話分析研究会のホームページでも詳細をご覧いただくことができます。 http://emca.jp/books_2012scientificPractice.php 日本語版序文 謝辞 序 1.社会学と通分野的な批判的ディスコース 2.断片的プログラムと複雑な織り合わせ 3.本書の構成 第1章 エスノメソドロジー 1.ガーフィンケルによるエスノメソドロジーの考案 2.初期の発想 3.エスノメソドロジーの中心となるテキストとその方針 4.エスノメソドロジーの
本書の特徴は、パースの理論を独自に展開させ「メタファー」という概念を創造的に用いて「記憶」の問題をあつかっていることにある。記号論の手法で人間の記憶とコンピュータのプログラミングにおける記憶(の相違と類似について)を関係づけてあつかう新たな可能性を開いた点が高く評価されている。著名な記号論学者による意欲的一書。 はしがき 謝辞 日本語版に寄せて 序論 第一章 見捨てられた考えについての理論的枠組み――何が見捨てられ何が発展したか 第二章 カテゴリー・基底・沈黙効果 第三章 無限の記号過程と異言語─パースとバフチン 第四章 生きている精神と退行した精神 第五章 氷山と結晶した精神 第六章 パース哲学における主観性の不在 第七章 はかり知れない過去 第八章 静かなディスコース─パースの「意識」概念における表象の諸相 第九章 一人で踊るタンゴ 第十章 意味はいかにして可能か 補遺 イヴァン・サラ
過去の歴史を推定する系統学の方法論を、生物だけでなく広く一般的に文化構築物の時空的変化にも適用できないか?学問の壁を超え、系譜の復元に着目して文化進化をめぐる問題群を統一的に解決しようとする文化系統学は何をもたらすのか。言語や写本、建築様式や美術図像、さらには人間社会の政治体制まで、具体的な実例を満載した1冊。 *トーマス・E・カリー氏による第4章「系統比較法による仮説検定」の英語原論文 はじめに――分野を越境する方法論[中尾央] 第1章 文化の過去を復元すること――文化進化のパターンとプロセス[中尾央] 生物・文化・進化 進化のパターンとプロセス 文化進化を研究すること 文化進化のパターンとプロセス 文化の過去と系統学 系統樹思考――本書の構成 文化の過去を復元すること 第2章 「百鬼夜行絵巻」写本の系統[山田奨治] 「百鬼夜行絵巻」をめぐる謎 絵巻の系統推定モデル 対象にした「百鬼夜行
本書は、序章で〈科学思想史・史〉の歴史的背景を押さえた上で、各論の本格的な歴史研究に入っていく。読者は、「歴史を語る」、「その歴史の歴史を語る」、という二重の構図の中に知らないうちに身を置いた自分を発見し、それがそのまま、〈歴史的認識〉なるものがもつ複雑な存在位相の一端に触れる経験になっているはずである。 序章 〈科学思想史〉の来歴と肖像[金森修] 第一節 〈科学思想史〉の歴史に向けて 第二節 戦前の動向 第三節 科学史学の〈自立〉 第四節 〈科学政治学〉の浸潤と抗争 第一章 原子核・素粒子物理学と競争的科学観の帰趨[岡本拓司] 第一節 量子力学の受容から湯川秀樹のノーベル賞受賞まで 第二節 競争的科学観の成立──長岡半太郎の煩悶 第三節 競争の展開と競争的科学観の消長──土星型原子模型から反相対論まで 第四節 量子力学の登場 第五節 中間子論、サイクロトロン、新型兵器 第六節 敗戦下の原
心の科学の展開と結びつきながら、主として英米哲学のなかで論じられてきた「心の哲学」。これに対し、従来現象学は自然科学的研究との接点が少ないと見られてきたが、近年「現象学の自然化」が試みられ、新しい展開を示している。意識経験の構造を明らかにするという現象学に特有の立場から、何が見えてくるのか? 初めての入門書! 目次 謝辞 第1章 イントロダクション:心の哲学、認知科学、現象学 1 過去100年間の歴史に関する単純化されすぎた説明 2 現象学とは何か 3 本書のアウトライン 第2章 方法論 1 意識の科学における夢物語 2 現象学的方法 3 現象学の自然化 4 結論 第3章 意識と自己意識 1 意識と前反省的自己意識 2 前反省的自己意識と「どのようなことか」 3 盲視 4 自己意識と反省 5 結論:ドライブの教訓 第4章 時間 1 デフォルトの説明 2 時間意識の現象学 3 意識と自己意識
「悪の教師」と呼ばれるマキァヴェッリ。しかし、彼は単純な「マキァヴェッリズム」の男ではなかった。聖書の神への信仰を拒絶し、「哲学的ではあるがもはやギリシア的ではない一種の思想」すなわち近代哲学を発見するさまを描く。われわれはみな、マキァヴェッリの子どもたちなのだ。 目次 日本語版への序文 ネイサン・タルコフ 序文 序論 第Ⅰ章 マキァヴェッリの教えの2重の性格 第Ⅱ章 マキァヴェッリの意図:『君主論』 第Ⅲ章 マキァヴェッリの意図:『ディスコルシ』 第Ⅳ章 マキァヴェッリの教え 注 訳者解説 索引
「ゲルマニスト最後の巨匠」ギールケ(1841~1921)は本書上梓に際し徹底して文献を渉猟した。そこには、当時ドイツで隆盛であった国家法人説に対する彼自身の問題意識があった。なぜアルトジウスとその主権論なのか。アジア共同体が問われる現在、ギールケの問題提起とアルトジウスの主権論は、国家、主権論に豊かな理論的視座を与える。 訳者まえがき 略語一覧・参考文献・凡例 (1880年版〔初版〕への)序文 ブルンチュリの博士号取得50周年記念に対する1879年版の献辞 1879年版のあとがき 第Ⅰ部 アルトジウスの生涯と学問 第1章 ヨハネス・アルトジウス 第2章 アルトジウスの政治学 第3章 アルトジウスの法学 原注1および付説 原注1 付説(原注1に対する) 第Ⅱ部 アルトジウスの国家論に刻印された政治理念の発展史 第1章 アルトジウスの国家論における宗教的要素 第2章
近代に発する個人概念に終始する理論構成は、単なる虚構ではないのか。ヨーロッパで著者が見た現実は、1980年代以後の日本では当然であった個人を疑う議論への絶対反対の大合唱であった。ウェーバーの中で極限に達した1つの思考様式こそが社会学を呪縛し続けているという前著『展開』で行き着いた問いへの新たな深化がここにある。 まえがき Ⅰ マックス・ウェーバーが敷いた路線の行き着くところ 1 はじめに 2 二〇世紀風な議論 3 個人主義という社会像 4 ジレンマや矛盾の反照性と自己産出 Ⅱ 独創性と進歩 5 独創性の呪縛 6 個人から離れる歴史学 7 進歩史観の名残り 8 個人をめぐる別の可能性 Ⅲ 形而上学と実用書 9 「個人」と「主体」の形而上学 10 裏切られる個人という筋書 11 エリートの挫折という説明 12 個人を超える危険社会 Ⅳ デカルト流の社会学 13 個人は「個人」を超えられないか?
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生命をめぐる技術と知がめざましく変貌している現代を解読する上で、貴重な示唆を与えてくれるフーコーの「生権力」概念。本書では人類学や社会学、科学哲学を専門とする気鋭の論者の論考を通してその原理的な潜勢力を明らかにし、生権力的な配置をうけて展開される法・国家・主体を現代の文脈において問いなおすことを試みる。 はしがき 序章 生権力論の現在/生権力論の未来[檜垣立哉] 1 生権力論の多義性 2 七〇年代以降の転変 3 フーコー以降の生権力論 4 核心的な問い 第一章 臓器移植の生経済――治療から数の調整へ[山崎吾郎] 1 はじめに 2 バイオエコノミーとは何か 3 臓器の経済 4 「不足」が生み出す世界 5 資源の概念化、あるいは潜在的ドナー 6 生かす権力と殺す権力 第二章 〈機械―人間〉というイマージュ――生政治学と計算機科学における自己の編成[久保明教] 1 はじめに 2 生政治学的統治と
J・デリダらによって創設された仏研究教育の市民団体「国際哲学コレージュ」。哲学者・西山雄二は哲学と教育の未来を問うため、関係者にインタビューを敢行、ドキュメンタリー映画『哲学への権利』を撮った。上映会は国内外40ヶ所以上3000人を動員。字幕、書き下ろしエッセイ、特典映像付の映画DVDをあわせた完全保存版が誕生する。 単なる知識獲得ではなく、体験を通して自己を変えていくような学びの場として国際哲学コレージュの活動と理念から刺激を頂きました。西山さんのご活動は大変意義あるもので、何か関わっていけたらと思い立っています。(男性 32才 教育コンサルタント) 哲学の営みが半永久的に不毛なこの国において、哲学することの大切さを訴えてくれた啓蒙の書と言える。(男性 60才) 娘と一緒に東大での会合に参加しました。とても新鮮でした。鳥取でもあったらなと思いました。(女性 60才 幼稚園園長) 出立 旅
「解体」の後にくる〈知〉のかたどりを理論化し、自らも実践するルーマン。オートポイエシスの使途をめぐる13章。 ルーマンによるまえがき 序 論 新たな知を求めて──問題の所在および本書の構成[土方透] 1 相対主義の行方 2 学の自己反省 3 普遍理論の現在 I ルーマンの問題提起 第一章 システム理論の最近の展開[N.ルーマン] 1 端緒としての差異 2 システム理論の革新 3 システム理論の可能性 第二章 不確定性の生成と処理──自己組織的意味構成のメカニズム[田中耕一] 1 意味構成の二つのレベル──シュッツ-パーソンズ論争から 2 エスノメソドロジーの態度変更 3 社会学理論における「規範」の位置 4 オートポイエシス的システムの理論 5 不確定性はいかにして処理されるか──否定の否定 第三章 コミュニケーションのパラドクス[西阪仰] 1 「システム/環境」図式のパラドクス 2 コミ
フランスのライシテは、宗教を公的領域から私的領域に追放するものだが、それだけではない。本書が試みる「世俗の宗教学」は、19世紀の世俗的道徳と科学的宗教学の成立を再構成し、宗教概念の歴史的変遷を辿り、宗教に還元されない宗教性の行方を追う。フランスでも高く評価された、本格派の若手による、ライシテの系譜学的人類学! 序論 一 本書の課題 二 用語の説明 三 先行研究と本書の位置、本書の用いるテクスト・史料と方法 四 本書の構成 第Ⅰ部 胚胎期のライシテの道徳と宗教の科学的研究──二重の脱宗教化 第1章 一九世紀前半の宗教状況 一 一八世紀から一九世紀の認識の地平へ 二 「宗教」概念の変化 三 宗教批判の諸潮流 第2章 オーギュスト・コントの宗教史と実証主義的道徳 一 コントの二重の挑戦 二 宗教史としての実証哲学、科学と政治のあいだの実証主義的道徳 三 人類教における教育の位置、国家と宗教の関係
地域や大学で行われている日本語の学習場面において、「外国人/日本人」というカテゴリー化はいかに形成されるのか。相互学習型活動の実践と参与観察から、非対称的な関係性の中で異質性が顕在化するメカニズムを解明。さらに、「対立」の克服に至る「協働」の現象を分析し、多言語・多文化共生を目指すための学習展開を考察する。 はしがき 序 章 日本社会の変動と日本語学習 1 日本語教育の「共生」パラダイムシフト 2 日本語非母語話者と母語話者の相互学習型活動 3 相互学習型活動の課題 第1章 「非母語/母語話者の相互学習型活動」研究への視座 1 相互学習型活動において目指される共生とは ──言語的共生化の過程 2 教育現場のエスノメソドロジー的会話分析 3 地域日本語教育における先行研究 4 大学の日本事情教育における先行研究 5 相互学習型活動の相互行為に関する先行研究 第2章 研究の課題と方法 1 研究
「心とは何か」という問いは、古代のプラトンや近代のデカルトを経て現代に至るまで、哲学の中心問題のひとつとされてきました。そして、心と身体の因果関係(心身問題)を軸に、心の哲学は20世紀半ば以降の英語圏で大きく発展します。その背景には、心理学、認知科学、脳科学、コンピューター・サイエンスや人工知能など、様々な科学的知見を通じて私たちの「心」の理解が急速に変わりつつあることが要因として挙げられるでしょう。現代の科学的な成果をふまえながら、「心とは何か」を多様な視点から考えることに、心の哲学のおもしろさがあります。 勁草書房では、入門・概説書から最先端の議論まで、心の哲学に関する書籍を数多く刊行してきましたが、このたび、『心の哲学入門』の著者である金杉武司先生のご協力により、心の哲学の議論の見取図となる「心の哲学MAP」をつくっていただきました。あわせて、MAPに連動した「心の哲学ブックガイド」
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