きょうは俳句の日。819(はいく)の語呂合わせから、俳人で佛教大学教授の坪内稔典(ねんてん)さんが提唱し、1991年に制定されました。自治体や新聞社の主催で、親子俳句教室などが開かれます▼〈三月の甘納豆のうふふふふ〉〈桜散るあなたも河馬になりなさい〉〈たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ〉などの愉快な句で知られる坪内さん。子どもたちや若い世代に「五七五の言葉で楽しく遊ぶ一日を過ごしてほしい」と呼びかけています▼坪内さんは俳句を、言葉の取り合わせの妙と仲間とのコミュニケーションを楽しむ高度な遊び、と考えます。無署名の作品を全員で批評し合う句会では、受け取る側の解釈によって多様な世界がつくり出され、作品に返ってくる、と。自分を新しくし、世界を広げるためには、言葉を新しく豊かにしなければならない、とも言います▼文学のいのちが自由な発想と自在な表現であることを思う時、さいたま市立三橋公民館で起きた俳