SIer(システムインテグレータ)では、1次請け、2次請けなどの立場にかかわらず、「リーダー経験」を求める企業が多い。20代後半以上ではリーダー経験がほぼ必須であると考えてよい。さらに、元請けを中心とする企業では多くの場合、リーダー経験のほかに「業務知識」を必須としている。不況を乗り越えるための即戦力として、教育コストをかけずに開発力およびマネジメント力が期待できる人材の採用が主流であることが明らかになった。 選考ハードルの上昇に戸惑う声 3月末を境にシステム保守契約の終了した人材が大量に転職市場へと流入し、4月以降、エンジニアの供給過多が続いている。5月度においても、新たに転職活動を開始する求職者が後を絶たなかった。 5月の特徴として顕著であったのは、発注元企業の情報システム部門に勤務する、いわゆる「社内SE」の求職者が増えたことだ。「社内SE」の求職者には、在籍企業の業績不振による不安