王立動物虐待防止協会(RSPCA)に保護された犬。豪シドニーで(2020年4月1日撮影、資料写真)。(c)PETER PARKS / AFP 【8月31日 AFP】英動物愛護団体は30日、今年1~7月のペットの遺棄件数が前年同期比で24%増加したと発表した。物価の高騰に加え、新型コロナウイルス流行下でペットを飼う人が一時的に急増していたことが原因だと指摘し、警鐘を鳴らしている。 王立動物虐待防止協会(RSPCA)によると、今年1~7月のペットの遺棄件数は2万2908件で、前年同期の1万8375件と比較して大幅に増加した。 同協会は、コロナ感染拡大の影響に加え、危機的な物価高が飼い主の家計を圧迫し、飼育放棄の急増につながっているとみている。 英国ではインフレ率が2桁に上り、過去40年で最も高い水準となっている。RSPCAの調査では、飼い主の約5分の1が、ペットのえさをどう工面するかで悩んでい