台湾の鴻海精密工業を創業した郭台銘(テリー・ゴウ)氏が12日間にわたる米国訪問を27日から始める。2024年1月に予定されている台湾総統選挙に向け、有権者と野党・国民党に有力な候補者になり得るとアピールしたい考えだ。 フォックスコンとしても知られる鴻海の経営から退いた郭氏は前回の総統選に出馬表明していたが、最終的に撤退。来年の総統選では、中国寄りとされる国民党の支持を得ることを望んでいる。 郭氏(72)は米国で政策の専門家や起業家らと会談する予定。郭氏の事務所は、同氏が訪米中に米台間の協力を促進し、グローバル社会における台湾の経済的パートナーシップを強化する戦略を打ち出す方針だと資料で明らかにした。 フォックスコンは中国で米アップルのスマートフォン「iPhone」を組み立てている。