三連休前の11月1日。派遣スタッフへの給与未払い、事業停止の情報がもたらされた派遣会社に向かった。同社はSNSを活用した広告を展開し、事業が拡大していた会社だった。 駅近くにある本社に着き、会社の入るフロアを見上げると明かりが灯っている。電話は不通だが、社内には誰かいるようだ。ビルの入口前で偶然、通りかかった従業員に話を聞くことができた。取材の意図を伝えるとミーティングルームに通され、話を聞くことができた。 その従業員は、「事業停止は事実だ。我々、従業員は昨日と今日、会社から事業停止をいきなり告げられた。弁護士が入っているかはわからない」と淡々と話した。「いま、自分が会社とどのような雇用関係にあるのかわからないし、給与の未払いもある。 従業員は残務処理にあたっているが、自分は担当しているスタッフへの状況説明や派遣先へスタッフの直接雇用への打診、他の派遣会社への転籍を促し、影響が少なくなるよ