シンガポールのバラクリシュナン外相は8日、世界が「危険な瞬間」に直面していると述べた。ウクライナやパレスチナ自治区ガザでの戦争が、台湾の有事や南シナ海での紛争のきっかけになりかねないことや、これらの領土問題のどちら側にも同じ「顔ぶれ」が並んでいる状況を理由に挙げた。 同相は「私は非常に落ち着かない」と、シンガポールで開催されたブルームバーグ・ニューエコノミー・フォーラム(NEF)で語った。「過度に不安をあおりたくはないが、このような事態が世界的に最後に起きたのは第1次世界大戦だ。そのため、今は危険な瞬間にある」と述べた。