北海道新幹線は、来年3月の開業に向けて、青函トンネルでの貨物列車とのすれ違いによる風圧の影響など、安全対策の検証が本格化します。 先月から始まった北海道新幹線の試験走行は、北海道の厳しい冬にも安全に運行できるように、ふた冬に渡って行われます。 青函トンネルを含むおよそ82キロの区間は、在来線と共用することから、この年末年始は、「北斗星」などの寝台特急や貨物列車を運休にして、深夜に試験を行っています。 青函トンネル内では、風圧によって貨物列車が脱線するおそれがあるため、現在の新幹線の速度を特急並みに落とすことにしています。 今後、新幹線と貨物列車を実際にすれ違わせ、風圧の影響を検証するなど、開業に向けた安全対策が本格化します。 北海道新幹線は、この減速の影響で、開業当初の東京と新函館北斗の所要時間はおよそ4時間10分とされ、沿線の自治体などが時間短縮を求めています。