(24日、高校野球南北海道大会函館地区Aブロック1回戦、函館高専1―11函館商) 函館オーシャンの開幕試合で始球式を務めたのは市函館1年の小松雫(しずく)さん(15)。函館地区に誕生した初の女子部員ということで白羽の矢が立った。 サプライズがあった。捕手は少年野球時代のコーチだと、マウンド上で突然知らされた。思わず力んだ直球は、ワンバウンドに。でもコーチはしっかり止めてくれた。「すごく楽しかった!」 小松さんは入学当初、マネジャーで入部するつもりだった。だが、担任でもある山崎祐介監督から「部員」を勧められた。日本高野連の規定が変わり、女子部員はユニホームを着て、試合前のシートノック補助などが可能になった。 「グラウンド上でできる幅が広がるのはうれしい。野球の好きな後輩女子たちが、『私もやってみたい』と思ってくれたら」(阿部浩明)