函館市大町9の市景観形成指定建築物・旧遠藤吉平商店が一棟貸しの宿泊施設「Portside Inn Hakodate(ポートサイドインハコダテ)」として10日に開業する。まもなく築140年を迎える趣深い雰囲気を生かし、ホテルなどを手掛けるステイプル(広島県尾道市)の子会社「ステイプル函館」が運営。取締役の園部優樹さん(27)は「泊りに来たいと思ってもらえる宿を目指し、歴史的な建物を有効活用して地域の活性化につなげたい」と力を込める。 ステイプルは東京都内や広島・尾道で既存建築のリノベーションを取り入れながら地域になじむ小規模ホテルやコワーキングスペースを展開。宿泊施設として開業する旧遠藤吉平商店は、市によると1885(明治18)年築。 園部さんは昨年函館を訪れ、レンガ造りに白漆喰を塗り、洋風の3連アーチをあしらった外観に一目ぼれ。以前は「喫茶JOE」として営業していたが、しばらく活用されてお