運輸評論家 堀内 重人 氏 いまだ民間レベルの構想段階であるから、正式に着工が決まったとしても、完成するのは50年ごろになるだろう。そのときには、自動運転が実用化されているだけでなく、自動車やトラックが電気や燃料電池に置き換わっていなければ、この計画は無意味になる可能性が高い。 また、第二青函トンネル内が全線単線であるうえ、25‰の急勾配が続くことも問題視している。在来線の線路があるということは、団体列車などが乗り入れることも考えられるうえ、北海道~本州間は貨物輸送に関しては「幹線」である。 ダイヤ設定の制約が生じる以外に、1,000t程度の貨物を牽引する列車が多数運転されていることから、貨物列車にとって勾配は輸送力増強の大きなネックであり、距離が少々長くなっても勾配を緩和しようとする。 そのため、25‰の急勾配を貨物列車が走行できるのかという問題が生じる。またJAPICの計画では、第二青