10cm~0.1mm程度の波長(周波数0.1GHz~100GHz程度)の電磁波の一種で、通信用電波としても広く利用されているマイクロ波ですが、エネルギー(電力)を伝送する手段として利用する場合は、非常に多くのアンテナ素子で構成されるアレーアンテナを用います。アレーを構成する各アンテナ素子からマイクロ波を放射するタイミング等(位相と振幅)を制御し、空間で合成することで、任意のビーム形状を形成することができ、さらにビームを任意の方向に向けて放射(送電)することができます。その特質を活かし、宇宙空間において太陽光での発電を行い、その電力をマイクロ波に変換してエネルギーとして地球へ伝送し、地上にてマイクロ波を電力に変換して利用に供するシステムを、マイクロ波方式宇宙太陽光発電システム(M-SSPS)と呼んでいます。 エネルギー伝送手段としてのマイクロ波の特徴 雲や雨を透過する。(概して10GHz以下