サイバー安全保障分野での対応能力の向上に向けた有識者会議の初会合に臨む岸田文雄首相(奥側中央)=7日午前、首相官邸(春名中撮影) 政府は7日、サイバー攻撃に先手を打って被害を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」に関する有識者会議の初会合を首相官邸で開いた。岸田文雄首相は「サイバー対応能力の向上は、ますます急を要する課題だ」と述べ、早期に関連法案を取りまとめるよう河野太郎デジタル相に指示した。政府は早ければ秋の臨時国会への法案提出も視野に入れる。 河野氏は会議で「わが国の経済社会をしっかり守るために、欧米主要国と遜色のない体制を実現していかなければならない」と強調し、数カ月以内に議論の結果を報告するよう要請した。 会議では①官民の情報共有と民間への支援強化②悪用が疑われるサーバーを検知するための通信情報の活用③サーバーへの侵入や無害化を可能にする政府への権限付与-の3つのテーマ別会合を設け、議論