衛星通信大手のスカパーJSATは30日、人工衛星からレーザーを照射して宇宙ごみを除去する商業サービスを世界で初めて行う同社発スタートアップ企業「オービタル レーザーズ」を設立したと発表した。新会社は令和11年度にサービス開始を目指す。 人工衛星は理化学研究所などと協力して開発。宇宙ごみに接近してレーザーを照射し、宇宙ごみの回転を止めた上で徐々に押し出しながら高度を落とし、大気圏に突入させて燃やす。 レーザーを生み出す電力の確保や、宇宙空間での適切な冷却などが課題だったが、技術的なめどがついたという。 一方で新会社は、人工衛星の開発と別に、宇宙ごみの捕獲を目指す事業者向けに、宇宙ごみの回転を止めるためのレーザー照射装置の販売も7年度に予定する。スカパーJSATの米倉英一社長は記者会見で「さらなる事業領域の拡大を目指したい」と話した。 宇宙ごみは、使用済みの人工衛星やロケットの残骸などで、大き