商船三井が「水素をつくる船」の開発を進めています。巨大な筒状の“帆”を何本も甲板に林立させ、それで風をつかまえて運航や水素精製の動力に活用するというもの。極めて先端的な技術と思いきや、そうでもないようです。 「水素をつくる船」その仕組みとは? 流線形をした異形の船体、甲板には巨大な“帆”が林立――海運大手の商船三井が2024年現在、このような船の開発を進めています。グリーン水素生産船「ウインドハンター」です。 洋上風力を推進エネルギーにする帆の技術を活用し、航行しながら船内で水素を生産、そして船舶や陸上の消費地向けに水素燃料の供給を行うという構想です。水素はCO2(二酸化炭素)を排出しないクリーンエネルギーとして注目が集まっており、商船三井は「ウインドハンター」により、生産から利用までGHG(温室効果ガス)排出しないゼロ・エミッションのサプライチェーンを作ることができる、としています。 拡