ノンフィクション作家・魚住昭氏による著書『出版と権力 講談社と野間家の一一〇年』は、講談社の未公開資料を紐解き、近代出版150年を彩る多彩な人物群像の中に、創業者一族である野間家の人々を位置づけた圧巻の大河ノンフィクションだ。講談社創業110周年記念出版として刊行された本書は、講談社の光と影をできる限り正確に描きだそうとしており、出版文化史を知るうえで極めて有益な一冊となっている。魚住昭氏に本書を執筆した経緯と、書き進めるなかで見えてきた講談社の精神について、話を聞いた。(編集部) 【写真】著者の魚住昭氏 ■伝統的に培われた講談社の矜持 ――『出版と権力 講談社と野間家の一一〇年』は、講談社の110周年を記念した書籍でありながら、その歴史における功罪をジャーナリスティックな視点から、ときに批判的に詳述しているのに驚きました。魚住さんがこれまでに執筆した『渡邉恒雄 メディアと権力』(2000
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