甲南大学名誉教授で、労働問題に関する数々の著書を出されている熊沢誠さんが、次のようなエッセイを書かれていますので、熊沢さんのご承諾を得て、ご紹介致します。 (ホームページ「語る」:労働研究 熊沢誠 「働く」をとおしてこの世のありようを考える、から)http://www.kumazawamakoto.com/essay/2011_february.html (以下、転載) エッセイ 私たちの労働・生活・社会 その7 労働者としての教師 (2011.2.15記) 教師グループや教職員組合から講演を依頼されることがある。要望されるテーマはまず、著書でも論じたことのある「若者の仕事と職場」と「職業教育の意義」である。 この二領域をあわせて考えようとする問題意識はたしかに的確であろう。それでも、とくに組合主催の講演の場合、「教師の労働環境・労働条件」について語れという依頼が意外に少ないことが私には不