日本を含めた世界各国と軋轢を起こす一党独裁の国、中国。 その背後には、何があるのか、それを中華思想や世界制覇の野心があると安易に論ずるのではなく、できるかぎり内在的にその論理を解明しようとする。こうした姿勢は大変に共感を覚えるし、はっとするような興味深い洞察を多くもたらしていると評価できる。興味深い中国論になっていると思われる。 冒頭の現代中国人の世界観や中華人民共和国以降の外交政策を論じた部分は、興味深く読んだ。そして、本書の白眉となるのが、いささか個別的ではあるが、広西チワン族自治区を取り上げる第5章と、国家海洋局をとり挙げた第6章になる。この事例は、中国は確かに一党独裁国家であるかもしれないが、それは決して一枚岩であることを意味するのではなく、いろいろなパワープレーヤーのぶつかり合いで一見矛盾するような政策が表れていることを明らかにしており、大変に興味深いものとなっている。 とは言え
オーストラリアのオンラインマガジンであるQuillette誌に掲載されていた「英国労働党は目覚め(woke)、そして破産(broke)した」という記事を訳してみた。 Woke は Wake (起こす) の過去分詞で、「社会正義に目覚めた(意識が高い)」ぐらいの意味で最近よく使われる。左派が自分たちのことを指すときにも使うが、右派が使うときは揶揄のニュアンスが入っていることもある。 筆者のトビー・ヤングは同誌のアソシエート・エディターだが、友人がニューカッスルのある選挙区で保守党から立候補したので、選挙運動を手伝ったという。英国では合法の戸別訪問をする中で彼が体験したことから、なぜ労働党が失敗したのかを考察します。 元記事の公開は2019年12月13日。選挙の翌日です。 quillette.com (翻訳ここから) 英国労働党は目覚め、そして破産した 2019年12月13日 トビー・ヤング(
CISTECが韓国向け輸出管理の運用見直しを受けて、関連制度の誤解を正すパワーポイント資料を公開していました。英語版もあります。 メディアに対する怒りがこもっている内容だと思います。 CISTECが怒りのパワポ解説 ホワイト国、リスト規制、キャッチオール規制の誤解 特にキャッチオール制度の根本的誤解について まとめ CISTECが怒りのパワポ解説 韓国向け輸出管理の運用の見直しに関する解説資料 解説資料は全部で3つあります。 ①パワーポイントで概要、②文章で詳細説明、③改正の概要、という内容です。 これらの資料を見ると、日本メディアが騒ぎ韓国側が発狂して誤解している内容を掴んで、それに対してクリティカルに反論していることが分かります。 私もメディアの記事を引用してこの問題を取り上げてきましたが、振り返ってみるとかなりの間違いが引用記事の中にありましたし、私自身の記述にも相当危うい表現があり
韓国憲法裁判所で日韓合意に関する決定文が出て、法的拘束力が無いとしたことについて「やっぱり韓国は約束を守らない」「韓国司法もおかしい」「日本に不利」という声がありますが、これは違うと思います。 韓国憲法裁が日韓合意の違憲審査を却下 韓国憲法裁判所と訴訟要件 日韓合意の法的拘束力についての判決文(判決要旨) 「韓国は約束を守らない」ではない 法的拘束力のない「政治的合意」 日本政府も憲法裁の判決は「当然」 日韓合意の法的拘束力を問うた質問主意書に対する日本政府の答弁 「国家間合意を遵守すべき」なのは変わらない 韓国憲法裁が日韓合意の違憲審査を却下 [速報]「韓日慰安婦合意、違憲性判断の対象でない」 韓国憲法裁が却下 | 聯合ニュース 【ソウル聯合ニュース】韓国憲法裁判所は27日、慰安婦被害者らが旧日本軍の慰安婦問題を巡る2015年末の韓日政府間合意の違憲性判断を求めた訴えに対し、「違憲性判断
【北京=原川貴郎】安倍晋三首相は23日午後(日本時間同)、北京の人民大会堂で中国の習近平国家主席と会談し、来年4月で調整している習氏の国賓来日に向け準備を進めることで一致した。首相は来日時に、国交を正常化した日中共同声明(1972年)などに続く第5の政治文書の発表を検討していることを示唆した。尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺での中国公船の挑発活動について自制を強く求めるなど、懸念についても率直に伝えた。 首相は会談で、習氏の国賓来日について「極めて重視している」と強調した上で「日中関係を次なる高みに引き上げ、地域の平和、安定、繁栄に大きな責任を有する両国がしっかり責任を果たしていく決意を明確に内外に示したい」と述べた。習氏は「私と首相が緊密な意思疎通を保ち、中日関係を新しい段階に押し上げていきたい」と語った。 会談で直接の言及はなかったが、今後の日中関係のあり方を規定する第5の政治文書の発表を
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