【読売新聞】 【ジャカルタ=川上大介】イスラム教徒が国民の大多数を占めるインドネシアの国会が6日、結婚していない男女の性交渉の禁止などを盛り込んだ刑法改正案を可決し、ジャカルタで抗議活動が行われるなど波紋が広がっている。 現在、不倫
イラン各地で、政府への抗議デモが2カ月以上続き、人権弾圧を監視する非政府組織によると、470人ものデモ参加者が殺害された。未成年者の犠牲者も多く含まれているという。 言論や集会の自由が厳しく制限されているイランで、これほど長く抗議活動が続くのは極めて異例であり、長年の抑圧や経済の低迷で鬱積した政府への怒りが噴き出した末の流血の大惨事だ。 イラン当局は弾圧を直ちに中止し、国民と対話すべきだ。弾圧の継続は国内の亀裂と、国際社会からの孤立を深めるだけである。 きっかけは9月中旬、首都テヘランを旅行中だったクルド系の22歳の女性が、髪を覆うスカーフ「ヘジャブ」のかぶり方が不適切だとして風紀警察に拘束され、3日後に急死したことだ。女性は拷問の末に亡くなった疑いがあり、当局への反発が広がった。 イスラム教シーア派の法学者が統治するイランでは、女性はヘジャブで頭髪を覆い隠すよう義務付けられている。 だが
11月23日、W杯カタール大会の日本戦前の記念撮影で、反差別を訴える腕章の着用を認めなかった国際サッカー連盟(FIFA)に抗議するため、口を覆うポーズをとるドイツ代表選手ら(ロイター)中東初のサッカー・ワールドカップ(W杯)がカタールで開催されている。「祭典」に向けてスタジアム建設など大規模開発が進んだ陰で、欧州のメディアなどは、外国人の出稼ぎ労働者の待遇を問題視したほか、LGBTQ(性的少数者)に対する差別的対応などカタールの人権状況を巡って痛烈な批判を浴びせた。イスラム教の価値観を重視する同国のメディアは強く反発。欧州でも批判を「偽善」と揶揄(やゆ)する指摘が上がる。 ◇ 欧州 奴隷の血の上に築かれた
サッカーW杯のカウントダウン時計=10月12日、カタール・ドーハ(ロイター=共同)サッカーの祭典、ワールドカップ(W杯)カタール大会の開幕が20日に迫った。開催国カタールはアラビア半島に位置する秋田県よりやや狭い国で、半径40キロ以内に首都ドーハをはじめとした5都市の8会場が位置する史上最もコンパクトなW杯となる。中東での初開催で、人権問題への対応などさまざまな話題を呼ぶ。人口(約280万人、外国人居住者含む)の3分の1強に相当する約120万人の観戦者を受け入れるカタール大会は何を目指すのか。 欧米から批判「W杯はカタール、中東、アラブ世界に永続的でポジティブな影響を与える、ユニークな大会になることを約束する」 開幕まで約1カ月となった10月17日、大会組織委員会のナセル・アル・ハタルCEO(最高経営責任者)はそう強調した。 カタールが2022年のW杯開催国に決まったのは10年12月。以来
【読売新聞】 【ヨハネスブルク=深沢亮爾】東アフリカ・ソマリアの首都モガディシオ中心部で29日、車2台に仕掛けられた爆弾が相次いで爆発した。ハッサン・シェイク・モハムド大統領は30日、死者が少なくとも100人、負傷者が300人超に上
中国政府が新疆(しんきょう)ウイグル自治区で少数民族のウイグル人を強制収容している問題で、その4分の1近くが監視カメラや携帯電話などで収集した個人情報から対象者を識別する「一体化統合作戦プラットフォーム」(IJOP)に基づく収容とみられることが29日、分かった。中国公安当局から流出した内部資料「新疆公安ファイル」で傾向が示されており、大規模な監視システムが収容政策と連動している実態が改めて浮き彫りになった。 新疆公安ファイルを基に顔写真が確認できる男女2884人の収容者について、日本ウイグル協会が名前や年齢、収容期間、収容理由などをリスト化。このうち23%に当たる約650人の収容理由に記載された表記「一体化推送」は、日本ウイグル協会のレテプ・アフメット副会長や、協会に協力的な研究者によればIJOPによる収容指示を示すという。同協会はリストなどを基に収容理由などの分析を進めていく。 新疆公安
インタビューに応じるアフガニスタン「勧善懲悪省」のモハマド・サディク・アキフ幹部(森浩撮影)アフガニスタンの実権を握ったイスラム原理主義勢力タリバンが設置した「勧善懲悪省」の報道担当幹部が産経新聞の単独インタビューに応じた。同省は旧タリバン政権期(1996~2001年)に弾圧を主導した宗教警察。幹部はイスラム法(シャリーア)の徹底が任務だと主張し、顔をベールで被う命令などの女性の権利侵害を「女性を守るためだ」と正当化した。(カブール 森浩) 取材に応じたのは同省のモハマド・サディク・アキフ幹部=写真。タリバンは昨年9月、従来の女性問題省を廃止し、勧善懲悪省を復活させた。アキフ幹部は役目について、「イスラム的に非合法なものすべてを防ぎ、イスラム法が命じたものを確立することにある」と説明した。 アキフ幹部によると、これまで女性が顔をスカーフなどで覆うことの徹底など8つの命令を出している。アキフ
バイデン米大統領は1日、イスラム過激派テロ組織アルカーイダの2代目指導者、アイマン・ザワヒリ容疑者をアフガニスタンで殺害したと発表した。 エジプトの首都カイロに生まれたザワヒリ容疑者は、初めてイスラム過激派として逮捕されたのが15歳という筋金入りのテロリストだが、父はカイロ大学教授、祖父はエジプトのイスラム教最高権威者であるアズハル総長、大おじの一人はアラブ連盟初代事務局長という名門一家の出である。本人も医師で、妻は裕福な政治家の娘だ。貧困や差別がテロリストを生むというメディアの「常識」を覆す。 実はザワヒリ容疑者は1997年のルクソール事件の首謀者でもある。エジプト南部にあるナイル川沿いの観光地ルクソールの古代遺跡のひとつ、ハトシェプスト女王葬祭殿で11月17日、日本人10人を含む62人が惨殺されるテロ事件が発生した。自動小銃やナイフなどによる攻撃は30分以上に及び、周囲が血の海となる極
【読売新聞】 【ニューヨーク=寺口亮一】小説「悪魔の詩」が「イスラム教を 冒涜 ( ぼうとく ) した」としてイランの最高指導者から「死刑」を宣告されたインド出身の英作家サルマン・ラシュディ氏(75)が12日、講演で訪れていた米ニュ
イスラエルが5日に過激派を標的に空爆を始めたパレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、イスラエルメディアなどは7日夜(日本時間8日未明)から双方が停戦に入ると伝えた。エジプトが仲介していた。 ガザの保健当局によると、空爆による死者は7日までに子供6人を含む計31人に上り、計284人が負傷。衝突の激化が懸念されていた。 イスラエルのラピド首相は7日、ガザでの軍事作戦は「必要な限り続く」と述べていた。イスラエル軍はガザで標的とする過激派「イスラム聖戦」の司令官を新たに殺害したと明らかにした。 イスラム聖戦は7日、空爆開始後初めてエルサレムに向けてロケット弾を発射した。イスラエル軍は対空防衛システム「アイアンドーム」で撃墜し、被害は報告されていない。(共同)
イスラエル軍に攻撃されたとみられる建物の近くに集まる人たち=5日、パレスチナ自治区ガザ(ロイター=共同) イスラエル軍は5日、パレスチナ自治区ガザで、過激派「イスラム聖戦」を標的に攻撃を実施したと発表した。ガザ保健当局によると、空爆により5歳の女児を含む10人が死亡、75人が負傷した。イスラム聖戦は司令官が死亡したと明らかにし、反撃すると表明。ガザからイスラエルに向けて多数のロケット弾が発射された。 イスラエル軍は対空防衛システム「アイアンドーム」で撃墜するなどし、イスラエル側の人的被害は伝えられていない。大規模な戦闘に発展することが懸念される。 イスラエル軍が1日に、占領するヨルダン川西岸北部ジェニンでイスラム聖戦の幹部を拘束し、緊張が高まっていた。 イスラム聖戦は「最初の反撃」として100発以上のロケット弾を発射したと表明した。 エジプトメディアによると、事態沈静化のためエジプトが仲介
中東問題は複雑怪奇といってよい。その本質を理解することは困難だ。イスラム国(IS)が台頭した際、評者はイスラム関連の書を渉猟したが、日本で「腑に落ちる」論考はほとんどなかった。イスラム諸国に阿諛追従(あゆついしょう)する内容が多く、何故(なにゆえ)彼らがテロに走るのか解説するものがなかったからだ。中東問題を論理的に解説できる学者はいないのか。希望を失いかけていたとき、彗星(すいせい)の如(ごと)く現れたのが本書著者の飯山陽氏だった。彼女の立ち位置は明確だ。自由民主主義社会に住む一人の人間としてイスラム教を理解する。 本書では、日本で中東問題を論ずる専門家が厳しく批判される。イスラム諸国に好印象を与え、米国に対する憎悪の念を植え付ける印象操作をしているというのだ。世論を操る専門家などというと陰謀論の一種に聞こえるかもしれないが、著者は決して陰謀論者ではなく、具体的な事実をあげて論証する。 例
駐スルタン・オマーン国大使 小林利典 2018年10月から2022年1月まで駐オマーン大使を務めて最近帰国した小林利典大使は、インタビューに応え、オマーンの特徴と魅力、在任中に経験したことや力を入れて取り組んだこと、日本との関係とその展望等について以下の通り語りました。 ―オマーンはどんな国ですか。その魅力は何ですか。 中東の国オマーンはアラビア半島の角、インド洋に面する国で、国土の広さは日本の約85%、人口は福岡県より少ない約450万人という小さな国です。スポーツ好きの方はサッカー戦で知っておられるかもしれませんが、一般の日本の皆さんには馴染みの薄い国といえるでしょう。しかし、日本が輸入する原油の約9割が通過するホルムズ海峡がイランとオマーンに挟まれた海峡だと聞くと、少し関心が湧くかもしれません。 オマーンの魅力はまずは何と言ってもその安全にあります。日本では「アラブ」「イスラム」と聞く
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く