【読売新聞】 宇宙開発を巡るビジネスは、新たな競争の時代を迎えている。 日本も、世界と競える次代の主力ロケット開発を急がねばならないが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が共同で取り組んでいる新国産ロケット「H3」の開発が
月面で初めての有人基地が、米国やロシアによって、いまにも開設される意気込みである。 米国航空宇宙局(NASA)の有力な候補地として月の南極のエイトケン盆地のクレーターが挙げられている。ここは直径2500キロメートル、深さ13キロメートルもあり、太陽系内で有数の巨大クレーターだ。 地球から直接見ることができない月の裏側だが、ここは衝突で月深部の物質が掘り出されていると考えられ、月や太陽系の地質学上大きな興味を持たれている場所だ。 しかし、その内部は常に太陽の影になっていて、ソーラー発電が使えない。また月の夜は、そもそも14日間も続くために、やはりその間ソーラー発電が使えない。 このため、ソーラー発電はだめで、NASAが開発しているのが原子力発電だ。 いま企画されているのは超小型原子力発電システムだ。超小型とはいっても、最低でも40キロワットの電気を供給できる。これは30世帯分の電気を10年間
月面で探査活動を行う宇宙飛行士のイメージ図(NASA提供)あなたも未来の宇宙飛行士に-。有人月探査を視野に入れた新しい宇宙飛行士の募集が13年ぶりに始まった。人類の活動域が国際宇宙ステーション(ISS)のある地球低軌道から深宇宙へ広がり、次世代飛行士は月に降り立つ初めての日本人となる可能性もある。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、多様な人材を求めるとして学歴や専門分野を不問に。エンジニアや医師など大学卒の理系出身者に限られていた宇宙飛行士の門戸が、大きく開かれた。 「月世代」の飛行士新たな宇宙飛行士の募集は2008年以来6回目。昨年12月20日から今年3月4日まで応募を受け付け、若干名を採用する方針だ。
【読売新聞】 【瀋陽=川瀬大介】中国建国の父、毛沢東の故郷・湖南省韶山市で、昨年12月に無人探査機「 嫦娥 ( じょうが ) 5号」が月から持ち帰った土壌サンプルの一部が保管されることになった。 詩作を好んだ毛は、「可上九天攬月(天
現在システムメンテナンス中です 会員記事の閲覧など一部サービスがご利用できません。 ご迷惑をおかけしますがご理解のほどよろしくお願いいたします。 2月27日(日)午前5時頃まで サービス再開時間が前後する場合があります。 →詳細へ 航空自衛隊の宇宙作戦隊が公開した「宇宙状況監視」訓練=11月30日、東京都府中市の航空自衛隊府中基地(桐山弘太撮影)国際秩序の担い手の地位をめぐり、米国と中国の対立は激化する一方である。 国際秩序を決定する覇権国となる条件は、最終的には最先端科学技術力である。そのため、両国ともに、2020年代に急成長が見込まれる人工知能(AI)、量子、宇宙、サイバー、ロボティクスなど相互に重複する分野で技術革新を進め、最強の軍事力と経済力を握ることに腐心している。その中でも宇宙は、先端技術を新たな空間で駆使するという点に特色がある。今世紀半ばには国際社会における現実として、地球
大阪府立大(堺市)と室蘭工業大(北海道室蘭市)は6日、共同開発した超小型人工衛星「ひろがり」が、太陽光パネルに見立てた樹脂板を宇宙空間で広げる実験に成功したと発表した。宇宙での太陽光発電に新たな可能性を開く技術になるという。 実験では特殊な方法で折り畳んだ樹脂板(厚さ2ミリ、面積196平方センチ)を宇宙で展開。内蔵のカメラで、正常に広がったことを確認した。真空、高熱といった宇宙の厳しい環境下でも安定して作動するようになれば、大型の太陽光パネルやアンテナも運べる可能性があるという。 また、従来の約2倍の容量をもつ通信方式も実験。正確にデータを送受信できたという。宇宙に放出されてから1週間、電波が通じなかったトラブルもあったといい、府立大大学院工学研究科の仲瀬寛輝さんは「無事に実験できてよかった」と振り返った。 ひろがりは縦横各10センチ、高さ20センチ。2月に米国で打ち上げられて国際宇宙ステ
担当の経済分野とは全く関係がない。新型コロナウイルス禍とも無縁だ。それでも気になるニュースはある。未確認飛行物体(UFO)をめぐる米政府の動きもそうだ。26日付国際面に「UFO調査グループ新設」という米国防総省の話があった。UFOの探知・識別などを行うのだという。 国防総省は昨年、謎の空中現象としてUFOのような物体を記録した3つの映像を公開した。国家情報長官室による今年6月の報告書では、調査した144件の未確認空中現象のうち143件の正体には確たる結論を出せなかった。どうやら米政府はUFO現象を大まじめに調べているようなのだ。 筆者はSFマニアではなく、オカルトにも興味はない。むしろ不可解な現象でも科学的に調べれば説明がつくと信じている。それなのにUFO関連のニュースが気になるのには理由がある。正気を疑われてはいけないので当欄だけの話にとどめたいが、筆者はこの目でUFOらしきものを見たこ
ロシアがミサイルによる人工衛星の破壊実験を行い、大量のデブリ(宇宙ゴミ)を地球軌道上に拡散させた。 デブリはごく小さなものでも、人工衛星や宇宙船に衝突すれば大きな被害をもたらす。ロシアの危険で無責任な行動に国際社会から批判の声があがったのは当然だ。 米国の発表によると、ロシアによる15日の実験では、確認できただけでも1500個以上のデブリが発生した。破片群が近くを通過したため、国際宇宙ステーション(ISS)で就寝中だった飛行士は約2時間、係留されている宇宙船に避難した。 ブリンケン米国務長官は、発生したデブリが「数十年にわたって衛星を脅かす」とロシアの行動を強く非難した。 衛星破壊による大量のデブリ発生が問題視されるのは、2007年の中国による実験以来である。08年には米国、19年にはインドも衛星破壊実験をしたが、いずれもデブリが長くとどまることがないよう低軌道で行われた。 現代の軍事では
【読売新聞】 宇宙開発が民間新興企業の参入で活発になっている。日本も新時代を担う若手宇宙飛行士を育成し、宇宙での活動の場を広げたい。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が13年ぶりに宇宙飛行士の新規募集を始めた。筆記試験や面接を経て、
宇宙部隊が新設される航空自衛隊防府北基地を視察する岸信夫防衛相(中央右)=14日、山口県防府市(市岡豊大撮影) 岸信夫防衛相は14日、航空自衛隊防府北基地(山口県防府市)を視察し、電磁波による人工衛星への妨害活動を警戒する「第2宇宙作戦隊」を来年度中に、同基地に新設することを表明した。同基地で行った訓示の中で明らかにした。 防衛省が新設する第2宇宙作戦隊の定員は約20人で、来年度の概算要求に庁舎建設費など約7千万円を計上。日本の人工衛星が電磁波などによる電波妨害を受ける状況がないか、専用機材を使用して把握することが主な任務となる。 岸氏は14日、防府北基地の視察を終えた後、記者団に「宇宙、サイバー、電磁波といった新たな領域と陸海空の従来領域の組み合わせによる戦闘様相に適応することが死活的に重要。このような認識のもと、宇宙領域における能力を強化する」と述べた。 現在、人工衛星に接近する人工物
中国で生まれて日本に入ってきた言葉がある。「杞憂(きゆう)」。中国古代の杞の人が天が落ちてきはしないかと毎日心配して、食事ものどを通らなかったことからできた言葉だ。心配する必要のないことをあれこれ心配することや、取り越し苦労のことを言う。 だが、実際に起きるのだ。カナダの太平洋岸にあるブリティッシュコロンビア州でその事件は起きた。10月のことだ。 岩が住宅の屋根を突き破って就寝中の女性のベッドに落ちてきた。もの凄い音と衝撃でその女性は飛び起きた。 その破片の一つは、枕元に着地したが、幸いにも頭に当たることなく、女性は危機一髪で助かった。 何が起こったのかが女性は理解できず、電気をつけた。部屋に煙とほこりがたちこめていた。 さすが北米で、その女性は、はじめは誰かが飛び込んできていきなり銃を発砲したのではないか、と考えた。それが一番怖かったという。 でも、そうでもない。木が家に向かって倒れてき
人々の好奇心を刺激する「UFO」。飛行機のパイロットであれば、そういった存在に出くわした経験があるのではないだろうか──。元航空自衛隊空将の佐藤守氏は、「私自身は現役時代にUFO(空飛ぶ円盤)を見たことがありません」としながらも、先輩や同僚、部下からは何度も、不思議な物体(光体)の目撃話を聞いたという。佐藤氏が語る。 * * * もう40年も前になりますが、ある後輩が夜間訓練で九州・宮崎の新田原基地から飛び立ったところ、東シナ海の上空でサッカーボール大の「火の玉」が自機(F-15)の翼端についてくるのを発見した。 後続の2番機に確認すると確かに「見える」という。物体は蛍光灯のように青白い光を放っており、振り切ろうと旋回機動してもぴたりとついてきたそうです。時間は2~3分だったが、そのような体験は初めてだと言っていました。 戦闘機乗りは航空力学や自然現象を徹底的に学びます。しかも毎日のように
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