選択的夫婦別姓に賛成する勢力が衆院選で議席を伸ばしたことで、制度の導入が現実味を帯びている。産経新聞は平成11年1月24日付(東京本社版社会面)で「夫婦別姓『女性だからこそ反対なんです』 家族一体感守るのが務め」と題した記事を掲載し、反響を呼んだ。別姓導入に反対する女性たちが提起した「旧姓の通称使用を拡大すれば不便や不利益は解消できる」という論点は、25年たっても変わっていない。 「親子別姓、家族別姓制度だ」記事では、〝家族を守る妻の責任〟〝子供を愛する母性〟といった立場からファミリーネームを守るべきだと主張している女性のグループから話を聞いた。 後にジャーナリストとして活動する岡本明子さんは別姓制度について、「初めは、そういう考え方もあるのか、という程度でした。『選択制なんだから、同姓にしたかったらそうすればいいし、そうしたくない人たちも認めてあげればいい』と思っていたんです」と話した。
