国会議事堂=東京都千代田区(春名中撮影)「黄金の3年」を懸けた参院選がはじまった。黄金といっても、国民の輝かしい未来を例えたものではない。この選挙に与党が勝利すれば、衆院を解散しない限り向こう3年間は国政選挙がなく、落ち着いた環境で重要課題に取り組めるという岸田文雄政権にとってのことである。 日本は今、国難にある。ウクライナ侵攻という暴挙に出たロシアや、東・南シナ海で挑発行為をやめない中国、核・ミサイル開発を強行する北朝鮮という「素行不良国家」(与党幹部)に囲まれ、防衛力の強化は待ったなしといえる。 ウクライナ危機では日本の資源の乏しさが改めて浮き彫りになった。エネルギー価格、食料品価格が高騰し、国民の懐を直撃している。新型コロナウイルス禍で社会経済活動が長く制約されてきただけに、その痛みは小さくない。