内田樹氏の発言より。(強調は引用者) 「これこれを教えてください」と言ってくる人って、学ぶ前の自分と、学びのプロセスが終わったあとの自分が同一人物だと思っているんです。学ぶ前と後で自分自身が主観的には少しも変化しないと思っている。知識や技術は付加価値として「同じ自分」に加算されるものとして考えている。でも、それは“学び”ではないです。それは商品を買っているのと同じですから。消費者は商品を買う前と買った後で別人にはなりません。コンビニで買い物をする前とした後で別人になるはずがない。でも、本当の意味での学びのプロセスでは、学ぶ前と後では別人になっているのが当然なんです。 《教育行為の契約主体》は、「どの時点」での「誰」なのか。*1 学ぶ前の私が契約主体であり、「学んだ後は別人になっている」のが本当なら、私は学びが終わった後に、「こんな教育に意味はない!」と叫ぶこともあり得る。内田氏はそれも含め
![2005-12-13](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/06a15c64ba0ceec233d86d71001ebb29a9dcbf5d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.blog.st-hatena.com%2Fimages%2Ftheme%2Fog-image-1500.png)