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論考/大竹文雄に関するkgotolibraryのブックマーク (3)

  • 非正規雇用問題: 大竹文雄のブログ

    2008年12月26日の毎日新聞に掲載された非正規雇用問題に関する私の論説をアップします。この論説からは、派遣の禁止という政策提言は出てこないことに注意してほしいと思います。もともと、日では雇用調整が難しい正社員と雇用調整が比較的容易な非正規労働の二つのタイプの労働者がいたのであって、派遣労働はその一部です。派遣労働をなくせば、非正規労働の問題が解決するわけでもなんでもありません。問題は、正社員中心主義の雇用保障が、非正規労働への需要を増やしていくという日社会の仕組みにあります。正社員を保護すればするほど、訓練を積んだ正社員を使わなくてもやっていけるような技術体系や雇用体系を取り入れることを企業に促進させるのです。景気変動を小さくするというマクロ政策は重要ですが、すべての経済ショックをマクロ政策でゼロにすることはできません。重要なのは、経済変動というショックを、株主、企業、正社員、非正

    非正規雇用問題: 大竹文雄のブログ
  • 経済財政白書へのコメント: 大竹文雄のブログ

    「経済白書」から「経済財政白書」に名称が変わって、政府の経済政策の宣伝媒体となっていた「経済財政白書」は、昨年からかつての「経済白書」のような経済分析中心のスタイルに戻ってきている。最新の分析手法とデータを用いて多方面から日経済の現状が分析されている。白書を読めば、現在の日経済の状況がよく理解できる。ただし、手法も含めて完全に理解できるのは、経済学の専門的訓練を受けたものに限られるかもしれない。 第一章では、景気回復が長期間続いている背景とデフレ脱却の可能性が議論されている。金利の予測や金利上昇の経済への影響が分析されていることは、白書の執筆時期が日銀のゼロ金利解除の前であったことを考えると興味深く、タイムリーな分析になっている。 景気の回復の理由の一つは、白書で明らかにされているようにデフレにもかかわらず賃金の下方硬直性がなくなってきたことだ。しかし、賃金の下方硬直性が当になくなっ

    経済財政白書へのコメント: 大竹文雄のブログ
  • 悪玉論は心地よい: 大竹文雄のブログ

    「格差拡大を引き起こしたのは規制緩和だ」とか 「環境問題を引き起こしたのは大企業だ」とか 「お金がすべてだという風潮を広めたのはホリエモンだ」 という議論はわかりやすいし、自分以外のものに 責任を転嫁できるので心地よい。 私が先日のエントリーで言いたかったのは、 たとえ非合理であっても名目賃金の低下をきらう 一人一人のちょっとした気持ちが、 就職超氷河期を生んだということだ。 そういう既存労働者の気持ちを代表して、 労働組合が賃金引下げを拒むのも自然だ。 そうでないと、労働組合の委員長は組合員から 信任されないだろう。 環境問題だって、誰か特定の悪者がいるわけではなく、 私たち一人一人の行動が環境問題の悪化を引き起こして いる。 私たち一人一人のちょっとした行動が、全体としてみると 知らない間に大きな問題を引き起こしていることが意外に多い。 こうした問題について、「環境問題に気をつけましょ

    悪玉論は心地よい: 大竹文雄のブログ
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