小学4年と中学2年を対象にした「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)」の2011年の結果が11日、公表された。日本は4年前の前回調査に比べ、小4の算数と理科で、平均点が10点以上上昇したほか、習熟度の高い児童の割合も増加した。文部科学省は「学習指導要領改定で学習内容を増やしたことが背景にあり、学力は改善傾向」と分析。「脱ゆとり教育」の効果とみている。 調査には小4が50カ国・地域(前回比14増)、中2が42カ国・地域(同7減)の計約50万人が参加。点数は経年比較を可能にするため、全参加者の平均が500点になるよう調整した。 日本の小4の平均点は、算数が前回より17点上がり585点、理科は11点上がり559点だった。順位は前回参加しなかった韓国が上位に入るなどしたため、算数は1つ下がって5位、理科は同じ4位だった。 一方、中2は前回と同水準で、数学は平均点、順位とも同じ570点で5位。理