→紀伊國屋書店で購入 「政治の観点から見た若者・若者論の現在」 若者に関連する本の出版が相次いでいる。若年雇用環境の悪化に関する議論がひとしきり行われ、「可哀想な若者が増えつつある」ことは広く人々に知られることとなった。ではどうするか、という段階に議論が移行していることを示すものだろう。 この「若者の現在」シリーズは、「労働」「政治」「文化」の3巻構成になっており、「労働」はすでに刊行されている。続いて「政治」がこのたび刊行の運びとなり、後日「文化」が刊行される予定である。 ここで取り上げる「政治」の巻には、私自身も「『若者の右傾化』論の背景と新しいナショナリズム論」という小論を寄せさせて頂いている。 本書は三部構成をとっている。第一部(一~三章)は「時代閉塞の現状」と題し、若者を中心とした閉塞感のありかを考察するパートである。 第二部(四~六章)は「右翼・左翼・ナショナリズム」と題し、そ