参議院選挙からネットを利用した選挙運動が解禁されたが、盛り上がりは今一つだった。7月17日付のメンター・ダイヤモンドは、約8割の若者が立候補者のTwitterを見たことがなかったというヒアリング結果を掲載している。関心を持たなかった若者を振り向かせ投票率をアップさせるというのが、ネット選挙運動への期待だった。しかし、投票率は低迷が続いた。どうして、このようになったのだろうか。これから何をすべきなのだろうか。 候補者は組織票と浮動票を争う。従来と同じ取組みで組織票は確保できるのだから、ネット選挙運動で狙うのは浮動票であったはずだ。この浮動層は、単に名前を知っているからと投票するような人々ではない。だから有名なだけの候補者は苦戦した。2009年衆議院選挙で「政権交代。」を掲げた民主党が支持されたのは、閉塞した政治を変えてくれると浮動層が期待したからであった。今回は、自由民主党の「日本を、取り戻