学校が教育を消費させる側に能動的に荷担した。 こんなことをするのは、生徒を消費者としか見ない藤原和博さんしかいない。 学校が受験用の知識と技能を消費させる機関の様相をもうすでに何十年も前から始めているが、藤原のように自ら受験産業に身を売り渡した学校はそれほど多くはない。学校が、受験産業機関そのものへと模様替えを始めたその象徴なのだろう。受験生が総数としては減少する中で、受験産業側の危機感と抱き合って、高偏差値高校を目指す生徒を一教科8000円から9000円というサピックスとしては5割引という「売り」を持ち出すことで、これを消費するように強制させる産業形態をつくった。 藤原の欺瞞は、つくっておいて「無理に参加しないで」などという。これは、高偏差値進学を目指すものだけが参加資格だと選別宣言をしただけだ。だから、「参加してください」という呼びかけなのだ。参加しないでが参加しなさいということなのだ