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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/zoot32 (10)

  • 2011年の映画をふりかえる - 空中キャンプ

    klov
    klov 2011/12/15
    今年もこの季節がやってきました
  • 『インセプション』を見たゼ! - 空中キャンプ

    新宿にて。先行上映。クリストファー・ノーラン新作。すごくよかったです! 複雑な進行のストーリーをわかりやすく説明していく構成のよさや、さまざまなビジュアル的アイデアと物語が効果的に結びついていくユニークな工夫が印象的で、とても興奮しながら見ました。また役者のキャスティングもすばらしく、どの登場人物にもきちんとした物語上の役割が付与されている点がよかったです。内容に触れると興味が半減してしまうタイプの作品なので、ストーリーについてはできるだけ言及せず、より全体的なインプレッションについて書きます。 これは映画に限定しないが、「なにを語るか」と「いかに語るか」は物語を決定づける二大要素になる。小説であればテーマと文体がそれに相当するが、従来的に「文体(いかに)」は「テーマ(なにを)」を伝えるための手段だと考えられることが多いようにおもう。しかし、このふたつは同じように重視されるべきではないか。

    『インセプション』を見たゼ! - 空中キャンプ
    klov
    klov 2010/08/15
    ”このストーリー性は劇中における数多くの映像的アイデアなくしては成立しないという相互的な必然” そうそう。
  • エアメール - 空中キャンプ

    わたしはときどき、エアメールをだす。週に一回くらいはだしている。考えてみれば、けっこうな頻度である。とはいってもこれは、海外郵便のことではない。ここでいうエアメールは、エアギターのエアと同じなので、つまりは、一度は送信しようとおもったが、じっさいには送信していない携帯メールのことである。 メールってやつはけっこう気をつかうものだ。相手にメールをだそうと、ひとまずは作成画面にメッセージを入れていくのだが、しだいに、「これは、ないな……」と気持ちがしぼんできて、やっぱりこのメールは送らないでおこう、とおもい直すことが、たいてい誰にでもあるような気がする。そういうときは、ひとまずメッセージを最後まで完成させてから、心のなかの送信ボタンだけを押して、そのまま画面を閉じてしまうと、そのメッセージはエアメールとなって、ちゃんと相手のところに届くはずである。 そうしてわたしは、いろいろな人にたくさんのエ

    klov
    klov 2009/08/23
  • 2008年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ

    みなさんこんにちは。空中キャンプを書いている者です。今年いちばんおもしろかった映画を、みなさんの投票により、ちょう民主主義的に決定する「2008年の映画をふりかえる」の結果がでました。さっそく、順を追って発表していきたいとおもいます。みなさんからは、あらかじめ以下のフォーマットにてアンケートを集めました。 名前(id、もしくはテキトーな名前)/性別 2008年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください 2で選んだ映画の中で、印象に残っている場面をひとつ教えてください 今年いちばんよかったなと思う役者さんは誰ですか ひとことコメント 参加していただいた方々の人数と男女比は以下です。 まずは、参加していただいた方々にお礼を述べたいとおもいます。ありがとうございます! 今まででいちばんの人数、ついに大台の3ケタに到達しまして、よりたくさんの方の意見が含まれた貴重な調査結果になったので

    2008年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ
    klov
    klov 2008/12/29
  • 2008-10-24 - 空中キャンプ

    秋葉原でおきた無差別殺傷事件について、二十数名の識者の意見をまとめた。とても興味ぶかく読みました。森達也や斎藤環がこの事件をどうとらえているかは読んでみたかったし、この事件について、当初から積極的に発言していた東浩紀も参加しており、納得することも多く、いろいろと考えるきっかけになった。なにより、編者が大澤真幸であり、彼が中心になってこのをまとめるということは、この試みは重要な意味を持つに決まっているのであり、真幸先生を尊敬しているわたしは、期待しつつ読み進めました。 とはいえ、事件の犯行者について多くの人が感じたのは、なんだか拍子抜けしてしまうような情けなさ、凡庸さではなかったか。わたし自身、犯行者にかんする報道に接するたびに、「こいつはなんだ」という情けなさばかり感じてしまった。ネット上にいくらでもあるような、ありきたりの言説をつなぎあわせて、犯行者は凶行へといたってしまう。人を殺す

  • 「リアルのゆくえ」/大塚英志 + 東浩紀 - 空中キャンプ

  • 「ケータイ小説的。”再ヤンキー化”時代の少女たち」/速水健朗 - 空中キャンプ

    速水健朗新刊(原書房)。ちょうおもしろい! 社会学的な見立てもばっちり決まって、綿密なリサーチと共に展開される論旨も説得力じゅうぶん。ケータイ小説を論じながら、同時に郊外論であり、携帯電話の普及にともなうあたらしいかたちのコミュニケーション論でもあり、九〇年代から〇〇年代にかけての文化論でもある。こうしたたくさんのキーワードが、速水の提示するひとつの枠組みの中にぴったりと収まる気持ちよさが味わえる好著でした。これ、すごくいいですよ。「なにかを上手に説明されるとすごく気持ちがいい」というわたしの性格にぴったりの一冊、「説明されたがり」の欲求を満たしてくれるテキストである。 わたしは東京に住んでいて、ふだんは新宿の紀伊国屋か、渋谷のブックファースト(移転してからはいまひとつ好きではない)、もしくはパルコ地下のリブロでを買う。映画を見るのも、同じく新宿か渋谷。車は持っていないから、買いものをす

  • 2008-03-11 - 空中キャンプ

    TBSラジオ「Life」速水健朗さんゲストの回を聴きました。先に出た新書の内容を中心にいろいろな議論がありましたが、どれも読者の疑問とリンクしていて興味ぶかく聴けました。いつものクセでメモを取りながら聴いていたのですが、後でメモを読みながら放送をふりかえってみたらおもしろかったのでここに書きます。かんたんなまとめです。 自分探しは世代、個人によって受け取り方がちがう 肯定的=中田英寿 否定的=イラク人質事件 二面性 定義もあいまい 連想するイメージも多様 自分探しのルーツはバックパッカー 見聞を広めたい 好奇心を満たしたいという層 どこかのタイミングでベタな自分探しにシフトした ここが最初の論点でした。世代によって受け取り方がちがうというのはわたしもそうおもっていた。たぶん、今の25歳あたりがひとつの区切りになっていて、そこから下の世代はあまり自分探しといったことは考えないのかな、とか(印

    klov
    klov 2008/03/11
  • 「ナショナリズムの由来」/大澤真幸 - 空中キャンプ

    大澤真幸の新刊は、なんだかものすごく「入魂の一冊」感が漂う、彼にとってきわめて大きな仕事となった。大きな仕事とは比喩ではない。なにしろ、このは2kgくらいあるのだ。家まで持って帰るとき、腕が痛くなりました。価格も五千円とワイルド。よくこんなを出したなーと感心してしまう。書店でこまめに人文系のコーナーをうろうろする人であればすでに、このが平積みされているインパクトに、「おっ、すごい新刊あるなあ」と驚いているはずである。タイトルは、ハンナ・アーレントの「全体主義の起源」シリーズを連想させ、今まで大澤が提示してきたアイデアの集大成になっている(はず。だってまだ読了していないから)。こんなすごいの感想をきっちりとまとめて書き上げるなんて、とてもわたしにはできないから、ひとまず「今までの読書人生でいちばん大きくて重いを買った記念」として、この文章を書いています。 大澤はよくスラヴォイ・ジジ

    「ナショナリズムの由来」/大澤真幸 - 空中キャンプ
  • 空中キャンプ - 異能の者、命を削った遊び

    ネット上で公開されているドキュメンタリー映画、「The Great Happiness Space Documentary 2006」を見まして、わりとおもしろかったのでちょっと感想を書きたいです。約75分。大阪ホストクラブで働く青年たちと、客として店を訪れる女性を追ったドキュメンタリー。 作品を見ながら、ホストというのは、異能、異形の集団なのだなあとつくづくおもう。彼らの異能とは、「他人の心を意のままに操る」ことである。おそらく、ホストを目指す青年たちの欲望は、他人の心を自由にできるという全能感を終着地点としている。それはきっと、とてつもない快感だろう。登場するホスト青年たちは、「客に、僕を好きにさせるんですよ。それが不器用な人もいるけれど僕にはかんたん」と、平然とした表情でいう。ホストが嫌われる理由もきっとここにある。利己的な理由から、人の心をあっさりと操作することのできる者は警戒さ

    klov
    klov 2007/08/11
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