インフレなき高成長が恒久的に続くとする経済理論 ニューエコノミーとは、「インフレなき高成長が恒久的に続く」と言う経済理論である。従来の経済理論では、景気が良いと、それに伴ってインフレが発生し、したがって景気は後退する、と説明されてきた。従来の経済理論から言えば、「インフレなき高成長」はありえないのである。ところがニューエコノミーは経済成長が半永久に続く。ニューエコノミーが「ニュー」と言われるゆえんである。 アメリカ経済は10年以上の景気拡大を続け、1990年代は「ニューエコノミー論」で盛り上がった。アメリカ大統領経済諮問委員会は、2001年1月の報告で、1990年代を「ニューエコノミーの時代」と位置づけている。 ニューエコノミー理論の支持者はクリントン大統領(当時)、FRBグリーンスパン議長、マイクロソフトのビル・ゲイツ会長らである。ニューエコノミーではIT革命が経済成長の主役である。アメ