デフレには、需要不足、金融収縮、通貨高の3大原因があり、今回は日本経済全体で35兆円もある需要不足が主因と見られる。 まあ、それが最大のとまでは言わないが(安全保障がけっこう危ない状況だし)、かなりの根幹にある。 だが鳩山内閣は、「コンクリートから人へ」の政権公約にこだわり、来年度予算の公共事業を大幅に削った。これは、基幹産業が乏しい地方には特に打撃となる。 鳩山内閣は、子ども手当などの家計支援で、内需を刺激するとしている。だが、家計へのばらまきは貯蓄に回り、消費されにくい。景気対策として、効果的な予算の使い方とは言えまい。 このあたり、民主党は昔のビジョンをそのままやっていて状況がわかってない。というかわかっていたら政権交代にならなかっただろうけど。しかし、とばっちりは大きかった。 財政は危機的だが、景気下支えの緊急措置として一定の国債増発もやむを得ない。増発による長期金利の上昇を防ぐた