都留重人氏が亡くなられたそうです…合掌。 実は先週の土曜日に早稲田大学図書館で都留氏の著作をかなりの数借り出しました。それはナカニシア出版から今年の夏には出る予定の浜田宏一先生、野口旭さん、若田部昌澄さん、中村宗悦さん、浅田統一郎さん、松尾匡さん、というメンバーによる統一的なテーマで構成された論文集のために借り出したものです。私の仮のテーマは当初は小宮隆太郎氏の所説変遷を中心とするものにしようと思いましたが、次第に小宮氏がおそらく批判の対象のひとつとしてきたと思われる日本のマルクス主義的ケインズ経済学あるいは日本の制度学派経済学の歴史的考察を批判的に読み解いていこうと思っていました。図書館から大量に借り出した矢先なので虫の知らせみたいですね、個人的には。 この日本のマルクス主義的ケインズ経済学あるいは日本の(旧)制度派経済学の流れは、大学で言えば一橋大学そして人物でいえば杉本栄一と都留重人