日経新聞などに掲載されたので、池田信夫『希望を捨てる勇気』ダイヤモンド社、2009をざっと読んでみた。くだらない書評は精読した後にします。 池田氏といえば、いちごえびす経由ですが彼のブログを読んで爆笑しました。 「デフレから今すぐ脱却するための方法」(p.7)と題して提案されているアコード(政策合意)の「1.来年度以降のGDPデフレーターの上昇率1-3%の範囲に収める(インフレーションターゲット型)」というのは、リフレ派が久々に墓場からよみがえったようだ。そういうターゲットは日銀がすでに設定しており、問題はインフレをどうやって起こすかだ。(太字は原文と同じ) 池田氏の頭の中では、「すでに日銀はGDPデフレーターの上昇率1-3%の範囲に収めるインフレターゲットを実施しているが、実現できない」ということらしい。その方が池田氏にとって都合がいいだろうが、事実は全く違う。 日銀は昔から一貫してイン