さて給与所得の総額、平均共に低下を続ける中で企業の内部留保は増え続けているわけですが、その内部留保を巡る詭弁の一つに「内部留保が増えていると言っても現金で持っているわけではないので人件費には使えない」というものがあります。確かに「内部留保=現金預金」ではないのですが、ただ非金融法人の現金預金残高は内部留保と歩みを揃えて増加の一途にありますので、個別の企業はともかくとして全体で見れば現金は余っているわけです。そうでなくとも給与の大半は働いた翌月の支払いですから、将来的な入金予定や回収予定があれば当然ながら給与は支払えるものですし、雇用維持のために必要となる金額は積み増された内部留保から見れば微々たる金額に過ぎないとか色々とツッコミどころには事欠きません。 それはさておき、相も変わらず給食費の滞納なんかが騒がれ続けているわけです。その滞納額は20億円超で給食費全体の0.5%相当とのこと、つまり