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ブックマーク / econ101.jp (210)

  • タイラー・コーエン「移民抑制がスイスで可決:反発されずに可能な移民はどの程度?」 / ハンスピーター・ウィス「スイスで”ストップ大量移民”が可決」

    タイラー・コーエン「移民抑制がスイスで可決:反発されずに可能な移民はどの程度?」 / ハンスピーター・ウィス「スイスで”ストップ大量移民”が可決」 タイラー・コーエン「移民抑制がスイスで可決:反発されずに可能な移民はどの程度?」 Tyler Cowen “The Swiss vote for immigration curbs: how much immigration is possible without a backlash?” (Marginal Revolution, February 10, 2014) まずはこのニュースを見てほしい。 わずかに過半数を上回る有権者によって、国内に居住・就業することを許可された外国人の人数に対する制限の再導入する案が日曜日にスイスで採択され、この動きによってスイスのEUとの関係に対してより大きな波紋が投げかけられる可能性がある。 次のところに注

    タイラー・コーエン「移民抑制がスイスで可決:反発されずに可能な移民はどの程度?」 / ハンスピーター・ウィス「スイスで”ストップ大量移民”が可決」
  • ノア・スミス「削減すれば政府は効率的になるか?」

    Noah Smiths “Does cutting government make it more efficient?“(Noahpinion, February 10, 2014) たくさんの人が次のように考えているように見える。A)政府はとても非効率的で、だからB)政府のサイズを小さくすればもっと効率的な社会にすることができる。でも実のところ、A)からB)は導かれない。そして実際、政府が一番非効率的だという事実は、政府の縮小がよろしくないということともなりうるんだ。 どうして政府は非効率的なんだろうか。インセンティブのせいだ。企業は一般的に、採用や投資の決定を限界費用あるいは限界便益計算に基づいて行う(ただ法人格がその妨げとなる場合もあるし、外部性がある場合にはこれは効率的ではないし、等々)。それに対して政府はそれとは別の類の費用便益計算に基づいて全体的に決定を行う。残念なことに僕ら

    ノア・スミス「削減すれば政府は効率的になるか?」
  • タイラー・コーエン 「雨や雪が降るほど路上の安全性は高まる?」 — 経済学101

    ●Tyler Cowen, “Can more rain make the road safer?”(Marginal Revolution, November 6, 2003) スクープが舞い込んできた。 全米48州で発生した100万件を超える交通死亡事故のデータを分析したところ、驚くべき事実が見出されたという。カリフォルニア大学バークレー校公衆衛生大学院研究科の博士研究員であるダニエル・アイゼンバーグ(Daniel Eisenberg)の調査結果によると、月ごとの降水量や降雪量が多いほど、その月の交通死亡事故の発生件数は少なくなる傾向にあることがわかったというのだ。具体的には、月ごとの降水量が10センチだけ増えると、交通死亡事故件数は3.7%だけ減少する傾向にあるというのだ。 アイゼンバーグは次のように語る。「データを詳しく分析する前は、降水量と交通死亡事故件数との間には正の相関が確認

    タイラー・コーエン 「雨や雪が降るほど路上の安全性は高まる?」 — 経済学101
  • ポール・クルーグマン「中流階級を再定義する」

    Paul Krugman, “Redefining The Middle Class,” Krugman & Co., February 7, 2014. [“The Realities of Class Begin To Sink In,” January 27, 2014] 中流階級を再定義する by ポール・クルーグマン Victor J. Blue/The New York Times Syndicate アメリカにはおかしなことがあれこれある.その1つは,長らく見られる傾向として,自分のことを中流階級だと考えてる人たちがとてつもなく広範囲にまたがっている点だ――そして,彼らは自分を欺いている.国際的な基準にてらせば貧困者ってことになるはずの低賃金労働者たちは,中央値の半分を下回る所得でありながらも,自分たちは中の下にあたる階層だと考えている.その一方で,中央値の4倍や5倍の所得を

    ポール・クルーグマン「中流階級を再定義する」
    ko_chan
    ko_chan 2014/02/09
    日本でも>“大半がほんとに中流だった時代には出回ってなかった電子ガジェットをいくらかもっていたりしても安全と機会(=いわゆる“タメ”のこと)がないなら中流じゃない”
  • 「無償教育は貧乏人にとってはタダじゃない:教育における汚職と格差」by FORHAD SHILPI

    FORHAD SHILPI “Free Schooling is Not Really Free for the Poor: Corruption in Education and Inequality” (November 18, 2013) 包括的経済成長を推し進めるうえで、教育が最も重要な政策手段の一つであるということは、研究者や政策決定者の間で広く合意を得ている。例えば、Stiglitz (2012, P. 275)では「機会は、他の何よりもまず教育へのアクセスによって作り出される」としているし、Rajan (2010, P.184) は「…不必要な所得格差を減らす最善の方法は、より良い人的資へのアクセスの格差を減らすことである。」と主張している。貧困層の人的資形成に力点を置くことは、一石三鳥だ。というのも、(1)人的資はあらゆる貧困層が”保有する”唯一の資産であり、(2)譲

    「無償教育は貧乏人にとってはタダじゃない:教育における汚職と格差」by FORHAD SHILPI
  • スコット・サムナー 「さらば! バーナンキ議長」(2014年1月30日)

    ●Scott Sumner, “Farewell to Ben Bernanke”(TheMoneyIllusion, January 30, 2014) オースタン・グールスビー(Austan Goolsbee)がウォール・ストリート・ジャーナル紙に論説を寄稿している(情報を寄せてくれたMorganに感謝)。 バーナンキ議長と過去3年半にわたるQE(量的緩和)時代を称えて 認めよ。Fedの金融緩和策は功を奏したということを。今後の課題は、テーパリング(量的緩和の縮小)をどう進めるかにある。 ・・・(中略)・・・ 時計の針を2008年に危機が勃発する直前まで戻してみるとしよう。GDPの成長率が5年間にわたって年率わずか2%で、失業率が5年間にわたって7%近辺で高止まりし、コアインフレ率が5年間にわたって一貫して年率2%を下回る。そんなシナリオに直面したとしたらどう対処すべきかと問われたら、

    スコット・サムナー 「さらば! バーナンキ議長」(2014年1月30日)
    ko_chan
    ko_chan 2014/02/07
    バーナンキのとった政策自体が経済学界の水準を動かしたとも言える。日本だって後を付いていっただけとも見えるし。
  • ノア・スミス 「アベノミクスの教訓」(2014年2月2日)

    ●Noah Smith, “What can Abenomics teach us about macro (so far)?”(Noahpinion, February 02, 2014) ごく限られた数の生のデータを眺めるだけでは、マクロ経済にまつわる問題について決定的な結論を下すことは非常に難しい。そのことに留意した上で、日で進められているアベノミクスがマクロ経済学に対して投げ掛けている教訓について少し考えてみることにしよう。アベノミクスというのは、金融政策における正真正銘のレジーム転換を意味していて――その一方で、財政政策や成長戦略の面ではレジーム転換は生じていないと想定するとしよう――、この間の日経済には(金融政策のレジーム転換以外に)他に大きな「ショック」は生じていないと想定するとすると、これまでのアベノミクスの経験からどのような結論を導くことができるだろうか? まずはこれ

    ノア・スミス 「アベノミクスの教訓」(2014年2月2日)
  • ラルス・クリステンセン 「金融政策はあらゆる問題を解決するハンマーではない」

    ●Lars Christensen, “Monetary policy can’t fix all problems”(The Market Monetarist, December 22, 2011) 「一度ハンマーを手にすると何もかもが釘に見えるようになる」なんてことがよく言われるが、(このブログも含めて)マーケット・マネタリストのブログを読んで次のような印象を抱く人もいるかもしれない。お前らマーケット・マネタリストこそがまさに『ハンマー・ボーイズ』だ。何か問題に遭遇する度に「NGDP(名目GDP)目標を採用しさえすればその問題も解決されるのだ!」と(NGDP目標がありとあらゆる問題を解決するかのように)わめき散らしているじゃないか、と。しかし、これほど真実からかけ離れているものもない。 金融政策は「市場の失敗」に伴って引き起こされる問題を「解決」するために行使されるべきだとケインジア

    ラルス・クリステンセン 「金融政策はあらゆる問題を解決するハンマーではない」
  • ポール・クルーグマン「スリーピース・スーツ,朝食会議,過労」

    Paul Krugman, “Regarding Three-Piece Suits, Breakfast Meetings and Overwork,” Krugman & Co., January 31, 2014. [“Three-Piece Suits, Breakfast Meetings, and Overwork“] スリーピース・スーツ,朝会議,過労 by ポール・クルーグマン Patrick Andrade/The New York Times Syndicate いや,『アメリカン・ハッスル』の話じゃあなくってですね,ジェイムズ・スロウィッキーが『ニューヨーカー』に載せてるおもしろい記事に1つコメントをね. まず,彼がいう「知識労働者」たち――ぼくならエリート労働者全般と言って済ますけど――にとって,時間の考え方がまるごと変わってしまったという点について,彼が言ってる

    ポール・クルーグマン「スリーピース・スーツ,朝食会議,過労」
  • ポール・クルーグマン「オランドの政策転換は間違いだ」

    Paul Krugman, “Hollande takes a wrong turn,” Krugman & Co., January 24, 2014. [“France by the Numbers” & “The Glittering Crises“] オランドの政策転換は間違いだ by ポール・クルーグマン /The New York Times Syndicate 「金のクロワッサンで人類を苦しめてもらっちゃこまるね.」 フランス大統領フランソワ・オランドがセイ法則をたたえたのに対して経済学者アラン・テイラーが返した言葉がこれだった(私信).オランド氏は記者会見で文字通りにこう言ってのけた:「供給は需要をつくりだすのです」――発言だけでなく,政策もサプライサイド経済学に移してしまった.しかも,やっぱり自分で「サプライサイド経済学」っていいながらね. ぼくにとって驚嘆だったのは,オ

    ポール・クルーグマン「オランドの政策転換は間違いだ」
  • アレックス・タバロック 「経済学者も『機会費用』のことがよくわかっていない!?」(2005年9月2日)

    アレックス・タバロック 「経済学者も『機会費用』のことがよくわかっていない!?」(2005年9月2日) ●Alex Tabarrok, “Opportunity Cost”(Marginal Revolution, September 2, 2005) ロバート・フランク(Robert Frank)がニューヨーク・タイムズ紙に論説――“The Opportunity Cost of Economics Education”――を寄稿している。業である経済学について経済学者がどれだけ正確な知識を備えているかを調査した研究が取り上げられているのだが、読後にしばし頭を抱え込まざるを得なかった。 ジョージア州立大学に籍を置くポール・フェラロ(Paul J. Ferraro)&ローラ・テイラー(Laura O. Taylor)の二人が、2005年に開催されたアメリカ経済学会(AEA)の年次総会で、

    アレックス・タバロック 「経済学者も『機会費用』のことがよくわかっていない!?」(2005年9月2日)
  • ポール・クルーグマン「機会が失われたら起こること」

    Paul Krugman, “What happens when opportunities are lost,” Krugman & Co., January 23, 2014. [“A Hammock In Kentucky?“] 機会が失われたら起こること by ポール・クルーグマン Keith Meyer­s/The New York Times Syndicate 『ナショナル・レビュー』が実に面白い記事を掲載してる.ケヴィン・ウィリアムソンがアパラチアの現状について書いた文章で,アパラチア地域の苦境を伝える有益な描写になっている――あと,フードスタンプを交換可能にする方法も述べている.フードスタンプをいったんケースいっぱいの炭酸飲料に交換して,それをさらに現金その他と交換するんだって(記事はここで読める). ただ,そればかりじゃなくて,この記事には教訓も1つある:ウィリアムソン

    ポール・クルーグマン「機会が失われたら起こること」
  • ポール・クルーグマン「経済機会が崩壊したから貧困が永続してるのよ」

    Paul Krugman, “Economic oppotunity has collapsed, so poverty endures,” Krugman & Co., January 16 2014 経済機会が崩壊したから貧困が永続してるのよ by ポール・クルーグマン /The New York Times Syndicate リンドン・ジョンソン大統領の「貧困との戦い」50周年でなにか言っておきたいと思ってね.「予算・政策優先順位研究所」によると,1980年あたりまでには,あれは失敗だという合意が広まっていたそうだ.でも,同研究所は今月初めにでたオンラインの記事でこうも結論づけている――数字を正しく扱うとこの合意は崩れてしまうんだって.それによると,政府援助を考慮に入れた貧困の尺度――他でもなく貧困との戦いで提供されたような援助を考慮に入れた尺度!――を見ると,1960年代以来,大

    ポール・クルーグマン「経済機会が崩壊したから貧困が永続してるのよ」
    ko_chan
    ko_chan 2014/01/18
    日本はここ10数年、それ以前の段階で足踏みしてたわけだが。格差の初期条件がアメリカとはだいぶ違うとはいえ。
  • タイラー・コーエン 「一万年後の未来でも有名なままなのは誰?」(2011年2月28日)

    ●Tyler Cowen, “Who will still be famous in 10,000 years?”(Marginal Revolution, February 28, 2011) ブログの熱心な読者の一人である、サム・ハモンド(Sam Hammond)から次のような質問を頂戴した。 一万年後の未来でも有名なままなのは誰だと思いますか? 現存する人物でも、歴史上の人物でも、構いません。シェイクスピアでしょうか? ソクラテスでしょうか? それとも、ホーキング(Stephen Hawking)でしょうか? この質問に答えるには、一万年後の未来がどうなっているかに関する理論が必要だ。とりあえず、ここでは次のように仮定しておこう。一万年後の未来では、人類は今よりもずっと豊かになっており、人間の脳の情報がコンピューター上にアップロードされる段階には未だ至っておらず――もしもその段階に

    タイラー・コーエン 「一万年後の未来でも有名なままなのは誰?」(2011年2月28日)
  • ポール・クルーグマン「ビットコインが提起する現実世界の問題」

    Paul Krugman, “A Virtual Currency Raises Real-World Questions,” Krugman & Co., January 9, 2014. ビットコインが提起する現実世界の問題 by ポール・クルーグマン Nancy Palmieri/The New York Times Syndicate 実証経済学(実際の物事の仕組み)と規範経済学(物事のあるべき姿)の区別は,いつだって大事で,いつだって難しい. 実際,これまでぼくが書いてきたマクロ経済のいろんな問題では,すごく大勢の経済学者たちが,その区別をしっかりできないでいる.彼らは政治的な理由からでしゃばりな政府を嫌っていて,そこから,財政刺激がうまくいかない理由だとか,金融刺激が破滅的な結果をもたらすだろうといったことについて,ほんとにひどい論証を展開するにいたっている. でも,ここではマ

    ポール・クルーグマン「ビットコインが提起する現実世界の問題」
  • アレックス・タバロック 「ハーシュマンを偲ぶ」(2012年12月11日)

    ●Alex Tabarrok, “Albert O. Hirschman: Life and Work”(Marginal Revolution, December 11, 2012) アルバート・ハーシュマン(Albert O. Hirschman)が亡くなった [1] 訳注;2012年12月10日に、97歳で逝去。このエントリーは、その直後に書かれたもの。。ハーシュマンは奥の深い思想家であり、彼の影響は幅広い分野に及んでいる。彼が残した作品の中でも、最も有名であり、必読の一冊でもあるのは、『Exit, Voice and Loyalty』(邦訳『離脱・発言・忠誠』)だ。17~18世紀におけるイデオロギーの転換がテーマとなっている『The Passions and the Interests』(邦訳『情念の政治経済学』)も個人的に好きな一冊だ。情念(passions)の働きを抑えつけるた

    アレックス・タバロック 「ハーシュマンを偲ぶ」(2012年12月11日)
  • ポール・クルーグマン「よき共和党員は進化論など信じはせぬ」

    Paul Krugman, “Good Republicans Reject Evolution,” Krugman & co., January 9, 2014. よき共和党員は進化論など信じはせぬ by ポール・クルーグマン KAL/The New York Times Syndicate ちょっと話題に乗り遅れた感があるけど,先だって,ピュー研究所がアメリカにおける進化論に関する見解の変化について新しく報告書を公表した.大きな見所は,いまや共和党員を自認する人たちの多くが,「進化なんて天地創造の日からまったく起きてはいない,まして進化が自然選択に促されているなんてとんでもない」と信じているってことだ.変化は大きい:2009年から11ポイント減少してる. 自明ながら,そうやってダーウィンを拒絶するのを促すような新しい科学的な証拠がなにかでてきたわけじゃあない.それに,民主党員たちは4年

    ポール・クルーグマン「よき共和党員は進化論など信じはせぬ」
  • ラルス・クリステンセン「黒田ブームは今も国内需要なんだよ」

    Lars Christensen “The Kuroda boom remains all about domestic demand” (The Market Monetarist, January 6, 2014) 去年日銀が過去に例のない金融緩和プログラムを開始ししたとき、ほとんどのコメンテーターはこれを日の輸出を後押しするための通貨戦争遂行の試みとみなしていたことを覚えているだろうか。僕はそれと違って日をデフレの罠から引き上げるのは「輸出経路」ではないだろうと強調した。僕はそれよりも国内需要の重要性を強調したんだ。 僕は去年5月に次のように言った。 現在日銀が行っている政策は、おそらく名目GDP成長を目覚ましく加速させ、実質GDP成長についても近いうちに加速させるだろうと僕は強く信じているけれど、成長へ主に貢献するのが輸出だということについては疑っている。その代わりに僕は、おそ

    ラルス・クリステンセン「黒田ブームは今も国内需要なんだよ」
  • アレックス・タバロック 「サミュエルソンの過ち ~ソビエト経済の将来に関する度重なる予測の誤り~」(2010年1月4日)

    ●Alex Tabarrok, “Soviet Growth & American Textbooks”(Marginal Revolution, January 4, 2010) ポール・サミュエルソン(Paul Samuelson)の『Economics』は経済学入門のテキストとして著名だが、1961年に出版された版では次のような記述が見られる。ソビエト連邦のGNP(国民総生産)は、今のところはアメリカ経済の半分程度の規模だが、ソビエトはアメリカよりも早いペースで経済成長を遂げている。それゆえ、ソビエトのGNPは、早くて1984年、遅くとも1997年までには、アメリカのGNPを追い抜くと予測しても、あながち間違いではないだろう。ともあれ、ソビエトのGNPは、急速なキャッチアップを通じて、アメリカのGNPに肉薄することだろう、と。結果的にはこの予測は外れたわけだが、問題はこれで終わりでは

    アレックス・タバロック 「サミュエルソンの過ち ~ソビエト経済の将来に関する度重なる予測の誤り~」(2010年1月4日)
  • ポール・クルーグマン「スカンジナヴィア諸国の苦闘:どうしてデンマークはあんな惨状なの?」

    Paul Krugman, “Scandinavian Struggles: Why So Dismal in Denmark?,” Krugman & Co., January 3, 2014. スカンジナヴィア諸国の苦闘:どうしてデンマークはあんな惨状なの? by ポール・クルーグマン Magnus Laupa/The New York Times Syndicate もうすぐスカンジナヴィアを訪ねる予定なんで,予習課題をやってるところだ――さて,ぼくと同じくあの地域をじっくり追いかけてなかった人たちにとって驚くような発展が,あそこでは起きてたりする. 下の図に,実質国内総生産を示してある.アメリカの GDP も併記してあるので,ちょっとした比較にはなるだろう. 2年ほど前,先進国のなかで最良の経済回復を見せていたスウェーデンはお手だと広く考えられていた.いまはそうでもない.経済成長

    ポール・クルーグマン「スカンジナヴィア諸国の苦闘:どうしてデンマークはあんな惨状なの?」