タグ

ブックマーク / blog.goo.ne.jp/idconsult (7)

  • 「梅ちゃん」の増加 - 感染症診療の原則

    梅毒は、ある世界では「梅ちゃん」とか「梅吉」という言い方で親しまれている(?)ことは臨床で学んだことのひとつです。 机の上で医学書だけで勉強しているとそういったことはわかりません。 治療法もあるし、周囲に経験者も多数いる。別にショックを受けるほどのことでもないこの病気は、予防の動機付けも難しいのかもしれませんし、予防をしようと心に決めたとしてもその方法が困難、という問題もあります。 ですが、風疹でも痛感しましたが・・・・感染が広がるとたいへんなことになる感染症は初動が大事ですよ。 最終的に一番弱いところにつけがまわってきます。 梅毒も同じ。 「先天梅毒の一例」2012年の症例は、31週で母体の緊急搬送。31週と5日で帝王切開となりました。 いろいろ調べて胎盤からスピロヘーターを確認して、梅毒感染、赤ちゃんは先天性梅毒とわかった症例です。 IASR 2013年4月「邦における先天梅毒発生予

    「梅ちゃん」の増加 - 感染症診療の原則
  • 歴史に残る暴言 もしくは 救いの言葉か - 感染症診療の原則

    17日にCRSの当事者の人たちが厚生労働大臣あての文書を結核感染症課の人に渡したということはすでに報じられていましたが、17日の時点では大臣コメントはありませんでした。 そして、18日のぶらさがり会見では、すごいお言葉が! 「風疹はまだ1万人」 インタビュー動画はこちらでみることができます。 「ことしの風疹患者数、1万102人に 厚労相は財政支援に否定的」 お金もないしブツもない。 めちゃくちゃですね。そもそも感染症がなんだかわかってないみたいですね。ふざけんなーばかやろー的な反応をみた18日でした。 もちろん、大臣の意見は担当部署からレク後にきまってますから、行政担当部署のご意見ということかもしれませんが。 怖い国ですね。同じ省庁内では少子化対策とかいってんですよね? いや、まてよ。 これは「わざと」いったのではないか?とニュース深読みのさらに深読みをしてみました。 不作為責任で国をうっ

    歴史に残る暴言 もしくは 救いの言葉か - 感染症診療の原則
  • リスクを受け入れろ、という根拠 - 感染症診療の原則

    多少お金がかかっても、安全なものをべさせたい、安心して楽しんで通える学校に行かせたい、という願いを親はもっています。 ワクチンは健康な人への介入のため、ワクチンを接種したゆえに健康被害があるというのは極力避けなければならないことです。 病気の人が副作用が多少あってもその治療をするのは、それを上回るメリット(もともとの病気を改善する)があるからです。 ですから、ポリオワクチンのように、接種をするがゆえにおこるリスクは極力避ける努力をするのが倫理ですし、避けることができる選択肢があるわけです。 それをせめて知らせることが誠実さであり、改善のための行動が必要です。 「お近くにあります?不活化ポリオワクチン接種可能な医療機関」のページには今でもたくさんアクセスがあります。親御さん達が探しているのだとおもいます。 http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/e11c0524

    リスクを受け入れろ、という根拠 - 感染症診療の原則
    ko_chan
    ko_chan 2010/10/17
    不活化ポリオワクチン。
  • 高校生のセックスは認めない(山形県) - 感染症診療の原則

    読売新聞・山形版に「高校生の性行動認めず」という記事がありました。 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20100310-OYT8T00091.htm ま、認めていただかなくてもしようとおもえばできます。 よく誤解されることに、都会はススんでいて、性行動が早いとおもわれていることがあります。実際には都市部のワカモノは忙しく、レジャーもその他たくさんありますので、開始が早いのは非都市部なんですね。 ある地域の●ータリークラブの方の言葉をかりると、「ここらじゃね、デートやセックスがレジャーなんだよ。ほかにはなにもないの」です。 ・・・レジャー。・・安全なレジャーにしないといけませんね・・といって帰ってきました。 この記事のデータソースは、山形の開業医さんが学校医の集まりで発表した演題のようです。小学校の保護者564家族が対象で、回答者は

    高校生のセックスは認めない(山形県) - 感染症診療の原則
    ko_chan
    ko_chan 2010/03/20
    10代の性交渉を減少させたいなら、失業率を減らす(頑張ればいい職につけるようにする)→忙しさでセックスどころじゃなくなる子どもが多少増える。が有効。
  • 感染症と「社会の暗部」 - 感染症診療の原則

    記者会見をマニュアル思考でした行政、関係無い人たちには不要な個人に関わる情報を掲載したメディア。 病気の疑い、病気になった「ケアを必要とする」人たちが責められ追い込まれた原因は記者会見や報道だけだったでしょうか。 医療者は個人を守る砦でなくてはならないと思うことの多い数週間でした。 疫学データは対策上必要でしたし、サマリーの説明が行政からあってもいいのかもしれませんが、来個人情報を守る立場の専門家に白衣を着せて(記者会見に白衣はパフォーマンスでしかない)、個人の病状説明をする必要性はなかったはずです。 多くの人が恐怖を感じた映像でした。 神奈川新聞がていねいに「その後」をおっています。 ------------------------------------------------------------------- ■社会の暗部”が噴出/横浜 高校生インフルの疑い(5月31日カナコロ

    感染症と「社会の暗部」 - 感染症診療の原則
    ko_chan
    ko_chan 2009/06/01
    新型インフルエンザ/ネットで犯人探しとか、一定の割合でそういう馬鹿が存在するのは仕方ないが、政府もマスコミもそれを煽るばかりか、現場(病院、地方行政府)に責任を押しつけたな。
  • 感染症と個人情報・介入 その2 - 感染症診療の原則

    感染症対策で個人情報を必要とする場合は確かにあるのですが、それはほとんどの場合「ごく限定された関係者のみ」に意味があることで、広く公開する必要はありません。 今回の新型インフルでは「学校名」(神奈川)や行動範囲(移動記録)、「職業」(東京)、「居住地」(埼玉県は「町」の名前まで出しました)が報道されています。 http://jp.ibtimes.com/article/biznews/090523/34945.html はたしてインフルエンザの対策にこれは必要でしょうか? それがあると対策が何かかわるのでしょうか? ・・という検討が重要です。 初期にインターネットなどで個人を特定する書き込みがとびかったことを考えるとその後の情報公開や報道について関係者は配慮をすべきだったのですが、現在もなお、不用意な発言が続いています。 「生肉をべてO157感染症になった」 「コンドームを自らはずして性

    感染症と個人情報・介入 その2 - 感染症診療の原則
  • 最終判断者になりたくない - 感染症診療の原則

    昨年度までの講習会で、実に多くの人が「最終判断者になりたくない」とつぶやいていました。新型インフルエンザよりもそちらにおびえる、という印象がありました。 背景には袋叩き文化があるのではないかとそのとき思ったわけですが。危機管理のときに必要な迅速判断のためには何が必要なのか。 訓練シナリオでは、たしかに「○○段階になったらこれをする」とか「疫学調査の手順」というのはありましたが、社会機能を麻痺させないこととをふまえた状況判断訓練のシミュレーションはあまりみかけませんでした。 ホームページによると神戸市が通常の保健事業をストップさせています。 (結核健診や予防接種等を含む) 今回の学びとして、起こりうると予想できたことばかりなのに、現場の負担に対してのアセスメントが遅いのはアセスメントしようとしていないのか、現場からの効果的な状況についての発信がないからか。 要望書が出てから「考えましょう」で

    最終判断者になりたくない - 感染症診療の原則
    ko_chan
    ko_chan 2009/05/20
    「社会機能を麻痺させないこととをふまえた状況判断訓練のシミュレーション」
  • 1