社民党県連合は二十四日、今夏の参院選埼玉選挙区(定数三)への候補者擁立を見送ると発表した。すでに自民、公明、民主、共産各党が候補者を擁立しており、野党候補が乱立すれば与党に有利に働くと判断した。市民グループが野党各党に要望している選挙協力にも影響しそうだ。 (冨江直樹) 社民は全国の定数三以上の選挙区で候補者擁立を目指してきた。一方、県内では安全保障関連法や改憲に反対する「DE+CO@埼玉(民主主義と立憲主義を取り戻す埼玉県民の会)」などの市民グループが昨年末から野党共闘を求めて活動しており、社民は擁立を先延ばししてきた。 佐藤征治郎社民党県連合代表は「民主、共産が走り出している中で社民が割って入ることの是非を考慮し、『安倍政権打倒』『反自民』の旗の下、比例代表候補の当選に向け全力で戦う」と述べた。埼玉選挙区での対応は野党共闘の動きを見極めて判断する。