スウェーデン王立科学アカデミーは8日、今年のノーベル物理学賞を、英国エディンバラ大学名誉教授のピーター・ヒッグス氏(84)と、ブリュッセル自由大学名誉教授のフランソワ・アングレール氏(80)の2人に贈ると発表した。ヒッグス氏は万物に質量を与える素粒子「ヒッグス粒子」の存在を理論的に予想し、アングレール氏が、素粒子が質量を持つしくみを解明した。 特集:ノーベル賞ヒッグス粒子発見、ほぼ確実(3/14) ヒッグス氏とアングレール氏はそれぞれ1964年秋に研究成果を論文に発表。二人の予測に基づき、大型加速器でヒッグス粒子を探し出す実験が続けられた。 論文発表から約半世紀後の今年3月、欧州合同原子核研究機関(CERN)が「ヒッグス粒子の発見は、ほぼ確実になった」と発表。この実験には多くの日本人科学者が参加し、今回の受賞を支えた。 素粒子の存在とその振る舞いを説明する「標準理論」では、17種類の