Ecology: Surprisingly sweet seagrass 海草藻場の根元には、従来の海洋記録の約80倍に上る濃度のスクロース(ショ糖)が蓄積されていることを明らかにした論文が、Nature Ecology & Evolution に掲載される。この知見は海草が世界の有機炭素の一大貯蔵庫となっている可能性があることを示しており、これはスクロースを分解するような微生物の活動が抑制されていることによるものと推論される。 海草藻場は、海洋生物の重要な生息場所であり、多様な海洋生物に隠れ家や食料を提供するのみならず、同じ面積の陸上の雨林の35倍という速度で組織内に炭素を貯蔵すると考えられている。また、海草は、単純な糖類やその他の化合物の形で根から炭素を排出することもできる。しかし、海洋微生物がこのような炭素源の消費と循環で担う役割はよく分かっていない。 今回、Maggie Sogin