天洋食品の冷凍庫から「ひとくち餃子」などを積み、同工場を出る警察車両(右奥)=08年2月、中国河北省石家荘市(共同) 【北京=野口東秀】中国製ギョーザ中毒事件で、中国公安当局が製造元の天洋食品(河北省石家荘市)の男性従業員ら3人前後を容疑者として絞り込み、事情聴取していることが17日までにわかった。中国筋が明らかにした。 容疑者の一人はギョーザを冷凍庫で保管する段階にかかわっていた従業員とみられ、昨年秋の時点ですでに拘束されていた。当局は絞り込んだ男らが共謀した可能性を視野に入れている。しかし供述はあいまいで、容疑を認めていないという。 当局は容疑が完全に固まっていないため、事情聴取のための拘束という形で釈放、再拘束を繰り返して調べているが、毒物混入を立証できる物証に欠けているもようで、解決までにはなお時間がかかる可能性がある。 事件をめぐっては、製造過程での混入を指摘する日本側と、「工場