戦後70年 沖縄戦 社会・くらし 元米軍通訳兵が沖縄戦で「敵」である弟を説得し命を救った 単身渡米した兄は家族を案じて沖縄へ。戦場で再会した 戦後70年で沖縄を訪れ、弟の仏壇に「もう一度会いたかった」 沖縄戦で米軍通訳兵として従軍したフランク・ヒガシさん(96)=米カリフォルニア州在住=が、23日の慰霊の日に合わせて来沖している。70年前の6月、フランクさんは本島北部の山中に隠れる自分の家族を捜した。「敵」の鉄血勤皇隊員で弟の東江康治さん(元名桜大学学長)のことも、必死の説得で救出した。21日、フランクさんは、ことし4月に86歳で他界した康治さん宅を訪れ、遺影と対面。「もう一度会いたかった。それだけが唯一の心残りだ」と声を震わせた。(島袋晋作) フランクさんは、両親が移住していた米国で生まれた。その後、家族で沖縄に戻るが、19歳の時に働き口を求めて単身渡米した。 1941年に徴兵さ