イントロ コミックマーケット(コミケ)で販売される同人誌のほとんどは、商業誌より割高で技術的にも見劣りする。そこでこういう説明が出てくるだろう。放送では見られないアニメなどのアダルトなシーンが見られるから高くても買うのだと。この「エロ本バザー」的説明はだいたい当てはまっているが、もちろんそれで全部を説明しているわけではない。コミケの同人誌のすべてが成人向けではないし、創作オンリーのイベントもある。 言ってみれば、この説明は「ビデオデッキはエロの力で普及した。インターネットもエロの力で普及した。コミケもエロの力で普及した…」というような大雑把な話だろう。それは間違ってはいないだろうが、ここではそこから先の話をしたい。他のメディアと何が共通して何が違うのか。これからどんな風に発展する可能性を持っているのか。ただ「エロは売れる」というだけではそれらが見えてこない。そこでコミケをロングテールの視点