p18 批評は作品の善し悪しにかかずらうのみではありません。作品の解釈や、作品を生み出す時代状況、歴史的コンテキスト、さらには作品のコンセプトに関しても弁別的な思考を展開します。そして、このような弁別において、批評は、切断するだけでなく、あらためて関係をつくりだす(見出す)という、みずからの在り方を明瞭に示してみせるのではないでしょうか。 p34 リンクという発想は、境界を前提としているという点を、押さえておく必要があると思います。境界があるということは、単に区切られているということだけでなくて、繋がっている、あるいは相接しているということを示している。分けることで繋がりをつくりだしてゆく、境界のもつ、とういう逆説的な力を重視したいと思っている。仮に制度的な境界がなくなったとしてもそこを動き回る人間たちはそれぞれに固有の境界をもっているわけです。 p35北澤 「ファイン・アート」とか「デザ