新型インフルエンザワクチンの接種回数について、厚生労働省の方針が二転三転し、混乱が生じたことをめぐり、前厚労副大臣の大村秀章衆院議員(自民)は29日、臨時国会の衆院厚労委員会で接種回数の方針決定の経緯について、集中審議を求める方針を明らかにした。接種回数をめぐっては、厚労省が示した方針を、足立信也厚労政務官(医療担当)が“政治主導”で覆した経緯があり、官僚から不満の声が挙がっていた。 厚労省は当初、ワクチンの接種回数を2回とする方針だったが、今月16日の専門家会議で突然、1回接種の方針で合意した。ところが、足立政務官は19日、急遽(きゅうきょ)、別の専門家3人を加えた会議を開催。「原則2回接種」に戻した。 大村議員は29日の「自民党新型インフルエンザ対策プロジェクトチーム」の席上、厚労省の担当者に「19日の議論は足立政務官が結論ありきで進めたのではないか」と詰め寄った。会議の開催が当日決ま