NECの1万人リストラで、40代の男性社員が計11回にも及ぶ個人面談の一問一答をメモから再現し、退職を強要されたと告発しました。面談室は会話が漏れないよう、通気孔を鉄板でふさぐ細工がされていたことも指摘。「会社のひきょうなやり方には屈したくない」と職場に残ってたたかい続けています。(酒井慎太郎) 男性に対する面談が始まったのは5月下旬。「希望退職」の制度説明のはずでしたが、いきなり退職を促されました。 会議室の通気孔は、厚さ約1センチの鉄板で覆われていました。上司は「こんな話、外に聞かれたらイヤでしょ」と説明しました。男性は「希望退職の説明なら鉄板なんていらない。漏れたらまずい話をするんだろう」と身構え、ノートを広げてメモをとりました。 男性は初回の面談で「辞めません」と答えました。しかし、上司は「(退職制度の)理解が足りない」などと言いがかりをつけ、次回も面談すると通告。1時間前後の面談